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このレース場の攻略法 ボートレース下関 SGチャレンジカップ大荒れ。万舟券が13発も

優勝した河合佑樹選手(右)と三浦永理選手

その秘密は水面特性にあり

 昨年1年間のインの1着率は59・9%と、全国平均の55・3%を大きく上回る。平均配当額も6935円と全国6位の低さだが、安心してはいけない。

 超一流レーサーがそろい、これらの平均数字の上をいく堅いレースが続くと思われた11月下旬の「SGチャレンジカップ/G2レディースチャレンジカップ」。どっこい、大荒れの大会となったのだ。

 改めて振り返ってみる。大会6日間、全72レース中、3桁配当はわずか6回。一方、万舟券は毎日飛び出し、なんと13発。そのうち1号艇は3連単の舟券に7回も絡んでいるのだが、5・6号艇が怒涛の攻めで躍進したから配当額がドカンと跳ね上がった。

 その秘密は水面特性にある。クセのない海水のプール型だから非常に走りやすく、どのコースからでも1着を狙える特徴がある。さらに広い水面のため、ピット離れに差が出やすいから注意が必要だ。

 実際、先のSG大会3日目の2R。圧倒的人気を集めた1号艇の浜野谷憲吾がやや出遅れ、その間隙を突いて2号艇の土屋智則がインを奪取。慌てた浜野谷は強引に内側を狙って2コースに位置したものの、スタートにベタ遅れで6着に沈んだ。

 配当は②⑤⑥1万7530円。意外と安いとも思えるが、それだけ下関の特性を把握しているファンが多いということだろう。年明け1月11日から名称を「海響王決定戦」に変更したGⅠ開設記念が開催される。ぜひ参考にして勝負しよう。

 SG期間中の2日目に現地をあいさつ訪問した大阪営業のボート君。さぞかし沈痛な面持ちで帰阪かと思いきや「8レース分を勝負してきた。結果はチャラ。荒れる下関だけに、勝ったも同然やがな」と、高笑いするのだった。