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コラム一覧へ戻る公開日
2024年12月28日
01:26
更新日
2024年12月28日
01:27
ビギナーのエンジョイボート挑戦記㊴ キレッキレの清水愛海選手に大興奮
清水選手 おめでとう!©boatrace
収穫多かった「下関オールレディース」
12月8~13日に下関で開催されたG3オールレディースでは、地元期待の25歳・清水愛海選手に魅了されっぱなしだった。
その直前に、僕が女子戦を見るうえでの参考書としている日刊ゲンダイボートレースの人気コーナー「イチ押し ツヨカワ女子レーサー」で紹介されていたこともあってひときわ注目していたのですが、代名詞であるキレッキレのスピードターンは初心者の僕から見ても気持ちがいい。2号艇の守屋美穂選手を完封してイン逃げを決めた準優勝戦も実にお見事でした!
これで優勝戦は2号艇をゲットし、地元でのキャリア初Vという大チャンス到来。しかも、コラムによれば高収入のボートレーサーを目指したきっかけの一つは「母子家庭で育ててくれた母に早く楽をさせたいから」だというのだから泣ける。これ、応援しないファンはいないでしょう。
当然、優勝戦の舟券は②清水選手の1着軸しか見えない。相手には、当連載担当デスク氏が事前にイチ押ししていた④米丸乃絵選手、実力上位の⑤守屋選手、そして今節の舟足が良く見えた⑥鎌倉涼選手のダッシュ勢を絡めて②―④⑤⑥―全の合計12点で勝負だ。
レースは①谷川里江選手がベテランの技を見せて堂々トップスタート。これは清水選手には苦しい展開かと思ったが、ここからターンマークのギリギリを攻める旋回で最内をズブリ、へさきをねじ込んだ。
「おぉ!」。強烈な差しに思わず声が出てしまった。この時点ではまだ完全に前には出られなかったものの、続くバックでの谷川選手との猛烈バトルを制し、2マークのターンでついに振り切った清水選手。そのままリードを広げ、うれしい初優勝のゴールへと飛び込んだ。
この劣勢スタートから逆転Vをつかんだ1、2マークの旋回、ハンドルさばきは「凄い!」のひと言。清水選手、初優勝おめでとう!
また、守屋選手との3着争いに競り勝った米丸選手もまだ23歳で節間を通してオール3連対の大活躍。清水選手と合わせてまた一人、将来有望な若手を知ることができた。最終結果は②①④3290円で僕の舟券は残念ながらハズレ。それでも収穫の多い楽しいシリーズだった、と思いたいです。
いや、本当は舟券も当たれば万々歳だったのだけど……くそ~、惜しかった。 =つづく
(森永淳洋)