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ビギナーのエンジョイボート挑戦記㊵ さあ、残念な有馬記念のあとは住之江グランプリだ

優勝した毒島選手(©boatrace)

狙いは、思いれのある④馬場選手と①毒島選手で決まり

 有馬記念からおよそ4時間後。僕は文字通り紙くずとなっていたベラジオオペラ馬券を横目に思案していた。

 去年までだったら「なぜレガレイラを買えなかったのか」と一晩中、悶々と考え込んでいただろう。だけど今年は違う。ボートレースの総決算・グランプリがあるではないですか!

 有馬記念のマイナスを取り返すどころか、大幅プラスの大逆転だってある。しかもナイターだから考える時間もタップリあるわけだ。ありがとう、ボートレース。

 というわけで、有馬記念のことはきれいさっぱり忘れてグランプリに全集中した結果、やっぱり①毒島誠選手は外せない。その実力もさることながら、住之江は評判通り1コースが強く、節間を通しても1着には①の白文字がズラリと並んでいる。

 ただ①から買えばオッズが安いため、相手を絞らなければいけない。となると、④馬場貴也選手しかいないでしょう!

 馬場選手といえば、夏のボートレースメモリアルで僕に初めてSG優勝戦の的中をもたらしてくれた選手。しかも3連単79倍の高配当だ。あの感動は一生忘れない。

 そして振り返ってみると、僕が初めてナマで見たSGは3月のボートレースクラシックだったのだけど、そこで優勝したのは毒島選手だった。天気も展開も大荒れの中、見事に決めた差しは今でも鮮明に目に焼き付いている。

 つまり、春から本格的にボートレースに挑戦し始めた僕にとって、毒島選手、馬場選手は思い入れのある選手。その2人をグランプリで買うというのは、自分としても一本筋の通った話だ。ヨシッ、決めた。グランプリは①―④―全、そして④―①―全の8点勝負。

 いやあ、これで当たっちゃったら出来過ぎた話だなぁ、④アタマなら人生初の万舟だし。と思っていたら、やっぱり現実は甘くない。6艇横一線のスタートから④馬場選手は1マークで最内に突っ込んだものの、突き抜けることはできず早々と勝負圏外へ……。結局、毒島選手が盤石のイン逃げを決めて優勝。①②③で3連単1170円の決着だった。毒島選手、おめでとうございます!

 そして僕は「あぁ~、①②③かぁ」と声に出してうなだれたところでハタと気が付いた。僕が初めて当てた舟券の買い目もそういえば①②③だったのだ。思い入れのある選手だけじゃなく「思い入れのある買い目」を足しておけば……。 =つづく

  (森永淳洋)