COLUMNコラム
コラム一覧へ戻る公開日
2025年01月17日
14:12
更新日
2025年01月17日
14:13
イチ押し ツヨカワ女子レーサー 米丸乃絵選手 23歳 美人ぞろいの同期の女子では出世頭

©boatrace
競輪選手の父親に勧められレーサーに
女子王国・福岡支部からまたまた有望なレーサーが現れた。米丸乃絵だ。デビュー4年目の2024年後期、同期の女子では一番乗りのA2昇級を果たし、急成長を見せている。
128期は米丸を含め北村寧々、神里琴音、宮崎つぐみ、武井莉里佳、大久保佑香、宮崎安奈と美人レーサーがズラリ。
出身は熊本県。中学校の時に競輪選手の父(俊成=72期)から「将来はボートレーサーはどうかな」と勧められ唐津ボートでレース観戦。エンジン音や、迫力に一目ぼれした。
高校(熊本県立大津高校)2年の時からボートレーサー養成所を受験するも不合格続き。卒業間際の4度目の受験で念願をかなえた。
20年4月の入所時には51人(女子19人)の仲間がいたが、1年間の訓練に耐え抜いたのは28人(女子13人)。米丸はリーグ戦勝率5・88(女子3位)をマーク。修了記念レースも女子でただ一人優出(6着)を果たした。
21年の5月15日の若松でデビュー。同年12月9日の児島7Rで5コースからマクリを決めうれしいプロ初勝利を飾ったが、翌日には初のF。喜びと反省が重なるシリーズとなった。
師匠の永田啓二(94期)の下で操縦技術や整備の腕を磨き、成績は着実に上昇。デビュー3年目の23年6月22日の若松で初優出(4着)。
その後も順調に勝率を伸ばし、24年後期(対象期間23年11月1日~24年4月30日)は6・00の勝率をマーク。優出も2度(2月・戸田=2着、4月・福岡=3着)果たし、同期の女子ではトップでA2に昇級した。
愛くるしい顔に加え、実力もアップとあって人気は右肩上がり。
「さあ次はA1と初優勝」と意気込んでいたときに悪夢が待っていた。
期初め(5月)の宮島GⅡ第9回レディースオールスターの準優でF。休みが明けた8月の児島でまたもやF。事故率がパンパンに膨れ上がり、転覆もできない状況に追い込まれた。
A1が一気に遠ざかる。しかも事故率0・70以上はB2に落ちるため、次の福岡と芦屋は着順よりも無事完走を目指し、出走回数を増やすことに専念。9月の福岡で3走追加し出走数は58。事故率を0・68まで下げ、何とかB1を確保した。
60日間の休みを消化。期も変わり気持ちを新たにした12月の下関GⅢオールレディースでは見事優出を果たし、守屋美穂に競り勝っての3着。実力があることを証明した。
今年は巳年(へびどし)。2001年生まれの米丸は年女だ。今度こそA1昇級と初優勝に向けて突き進む。