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ここをチェック 女子戦の主役たち② 長嶋万記選手 地元・浜名湖のPGIは狙い目

いつも明るく元気な長嶋選手

女版の松井繁。外枠でも買いたい頭脳プレーの対応力

 ボートレース界の女傑――。そう聞いて真っ先に思い浮かぶのは遠藤エミ(滋賀)だろう。何しろ3年前の大村クラシックで、女子レーサー初のSG制覇を成し遂げた肝っ玉レディー。だが、存在感を放つ点ではこの女子を忘れてはいけない。長嶋万記(91期・静岡支部・43歳)だ。

 SG戦線での活躍が光る。出場は19大会を数え、1着16本、2着16本、3着28本。2017年クラシックは準優に進出して6着。23年オーシャンカップでも準優進出5着。そうそうたる男子メンバーを相手に残した実績はお見事の一語。長嶋の地力がうかがい知れる。

 デビューは02年。「アスリート系の仕事、スポーツ選手になりたかった。全員がゼロからのスタートとなる競技にやりがいを感じた」。そんな長嶋だから走るたびにメキメキと頭角を現し、7年後には早くもGⅢオール女子戦でV。そして23年の蒲郡GⅡレディースオールスターでビッグタイトルを初ゲットすると、同年の三国GⅡレディースチャレンジカップも制し、女子戦の主役の座を不動のものとした。

 関西のピット関係者はこう舌を巻く。

「世間では遠藤が最強だと思われているが、われわれの間では『長嶋が最強やろ』と評価する人も多い。予選でしっかりと着順をまとめて準優の好枠を奪う。スタート、スピード、旋回力、調整力とすべてに力量上位のオールラウンダー。レーススタイルは、まさに女版の松井繁だよ」

 返す刀で、「1マークは臨機応変、柔軟にさばく。外枠でも他艇の動きをしっかりと見極め、頭脳プレーで対応するレーサーだ」と太鼓判を押した。

 そんな長嶋だから、舟券戦略はインならテッパン。2、3、4コースでも頭狙いを基本に勝負をかけよう。5、6コースだからといって舟券から消しては、痛い目に遭うかもしれないぞ。

 今月19日から新設のPGⅠ「第1回スピードクイーンメモリアル」が浜名湖で開催される。もちろん長嶋は堂々の選出。

 目下、年をまたいで4連続の優出と好調をキープ。地元・静岡で大暴れする姿が今から目に浮かんでくる。