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コラム一覧へ戻る公開日
2025年02月13日
14:00
更新日
2025年02月13日
14:00
イチ押し ツヨカワ女子レーサー 武井莉里佳選手 24歳 デビュー4年の若手だが、速い!

©boatrace
兵庫支部のアイドル的存在。平和島3位のタイムで「スピードクィーン」戦へ
美人レーサーが多いことで知られる128期。武井莉里佳は兵庫支部のアイドル的存在だが、技量も一気に上昇中。19日からの浜名湖PGI「スピードクイーンメモリアル」出場を決め、注目度は高まる一方だ。
ボートとの出合いは高校(神戸山手女子高)時代。父親の知り合いだった森悠稀(118期・兵庫支部)のレースを見に尼崎ボートへ行ったのがきっかけで興味を抱いた。その後、来田衣織(121期・兵庫支部)が初勝利を飾る瞬間を見たことも後押しとなった。しかし、養成所の入試は甘くはない。不合格が続き、4回目の受験で念願をかなえた。
20年4月、19歳で養成所へ。1年後の5月の住之江でプロデビュー戦を迎える予定だったが、練習中に負傷するアクシデントに見舞われ、1カ月遅れの6月の尼崎でデビューした。
同年12月29日尼崎4Rで、5コースからマクリ差し。77走目でうれしいプロ初勝利を飾った。半年後の丸亀(22年6月29日)では同期で一番、女子レーサー最速(1年と11日)の初優出(6着)の快挙を成し遂げた。
その後も師匠・藤岡俊介(94期)のもとでターンの練習を重ね、同時にプロペラの叩き方や整備の腕を磨き着実に進化。23年8月の蒲郡では2度目の優出(5着)を決めた。
勝ち星は順調に増え勝率もアップ。同期の米丸乃絵がA2に昇級したことも刺激となり、前期(24年5~10月)は初めて5点台(5・23)に乗せ、A2(5・46)まであと一歩に迫った。
期が変わった昨年11月の平和島では3度目の優出(4着)。その初日に出した1分48秒5のタイムが平和島第3位(1位は浜田亜理沙、2位は守屋美穂)で、今回のスピードクイーン出場の決め手となった。自力でつかんだ初のGⅠというわけだ。
もともと速いタイムを出す選手で、戸敷晃美に抜かれるまで、若松でも第1位の記録を打ち立てていた。
そのスピードを武器に、今期(24年11月~)は早くも12勝をマークし、勝率は5・51。初のA2も視界は良好だ。
今年新設された浜名湖プレミアムGⅠ「スピードクイーンメモリアル」(V賞金1300万円=2月19~24日)は女子のトップ選手ばかりが集まる。周りはほとんどが実力ある先輩ばかり。
だが、リズムを上げている近況なら、気後れせず、かなりやれそうな予感がする。