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話題のサイト「ボートレース日和」開発者にウラ側を根ほり葉ほり① ゼロから、一人で作り上げました

ボートレース徳山をバックに、ビヨリさん

インタビューなのに、「匿名&顔出しなし」で失礼します

 さまざまなデータが盛り込まれたサイト「ボートレース日和」が今ボートレースファンの間で人気になっている。そこで今回はその運営者ビヨリさんにサイト開発のウラ側をじっくり聞いてみた。


 読者の皆さん、はじめまして。ボートレース日和のビヨリです。今回はこのコーナー始まって以来の「匿名&顔出しなし」ということで失礼します。

 もちろん僕は悪いことをしているわけでも誰かに追われているというわけでもありませんが(笑)、ただのボート好きのおっさんの顔をこんな晴れがましいところに出していただくのが何とも恥ずかしいし、照れくさいんですよ。ということでよろしくお願いします。

 まずは自己紹介から。僕は山口県周南市で生まれ育った46歳。周南市といえばもちろんボートファンの皆さんならすぐピンとくると思いますが、ボートレース徳山のお膝元。今でもレース場までクルマで10分ほどのところに住んでいますので、子どもの頃からボートレースは身近な存在でした。とはいっても物心ついた頃からボートレースに親しんでいたというわけではありません。若い頃はパチンコにハマっていてボートとは無縁の人生を送っていました。

 そんな僕がボートと巡り合ったのは今から15年ほど前、30歳を過ぎた頃でした。友だちに初めてボートレース徳山に連れて行ってもらったんですよ。ボートのことはほとんど何も知らない僕でしたが、初めてレースを生で見ていっぺんでその迫力に圧倒され好きになりました。特に徳山は1マークがすぐ近くに見えてそこだと6艇が殺到して攻防の様子がよく分かるんですよ。

データが詰まった「ボートレース日和」

15年来のボートファン。欲しいデータを調べているうちに、一つにまとめたものがないかなと

 以来ずっとボートにのめり込んでいますが、ボートレースって楽しみ方にいろいろな要素があるので、1人で行くよりも仲間と一緒に行ってああだ、こうだとそれぞれのウンチクや予想を話しながら一日過ごすのがいいですね。だから、ネットで買うのはあまり好きではなく時間があれば本場に行っています。

 先日もボートレース蒲郡に行きましたが、最近のレース場はどこもどんどんきれいになって、おいしいものがあるから、本場へ行って勝負した方が絶対楽しめますよ。

 ボートレースをやり始めた最初の頃はレース場で売っている新聞を見ながら予想していましたが、あるきっかけでマクールさんとか艇国データバンクさんとかのデータサイトを見るようになりました。次第にデータ派になってきて、そういうものを順繰りにあれこれ見ていくうちに、これをどうにかして一つにまとめられないかなと思って。それが「ボートレース日和」の最初のきっかけでしたね。ボートを始めて8年目ぐらいの時でした。もともとコンピューターのプログラミングの仕事をしていたので基本的に1人で全くゼロの状態から作って、今の「ボートレース日和」の形を作り上げたのが6年前。自画自賛かもしれませんが、我ながらいいものができたと思いましたね(笑)。 =つづく

(取材=清水一利)


▼ビヨリさん 山口県立下松高等学校から龍谷大学へ。卒業後、建築業界で大工を10年、複数のⅠT企業でプログラマーを10年つとめた。