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話題のサイト「ボートレース日和」開発者にウラ側を根ほり葉ほり② 公開当初からすごい反響

[ガチガチレース検索」「穴レース検索」も人気の機能

データは300項目くらいかと。自分でもよく分からないんです

ボートファンにとって舟券作戦の心強い味方がデータ満載の「ボートレース日和」。その開発者ビヨリさんはそもそも根っからのデータ好きだった。


 ボートレースってモーターやスタートタイミング、選手個々の実力などデータになり得る要素がかなりたくさんあるじゃないですか。だから、マクールさんとか艇国データバンクさんのようなデータサイトが昔から存在していて、多くのボートレースファンに活用され支持されてきたわけです。

 前回お話ししたように僕も最初はそれらのデータを参考にしながら舟券を買っていました。ところが、しばらくするといろいろなデータを1つにまとめて使えるようになったらいいのになあと思うようになって、6年前に1人で1つずつ作って立ち上げたのが「ボートレース日和」なんですよ。

 もともと僕はデータ派で、集めたいろいろなデータをあれこれいじったり加工したりするのが好きでした。だから、特に苦労らしい苦労をすることもなく作り始めて半年くらいで公開することができるようになりました。すると、当初は枠番データのような基本データだけの簡単なものしかなかったにもかかわらず、ありがたいことに公開直後からユーザーさんからの反響がすごく高くて、いろいろなご意見やご要望をいただくようになったんですね。それは「こういうデータもいいよ」というヒントだったり、「こんなデータってないかなあ」とかでしたけど、そんなアドバイスも僕が「ボートレース日和」を立ち上げる時にはとても参考になって助かりました。

 初期の頃に追加した独自データには、たとえば「番組解析」があります。データ分析の「番組解析」タブで確認できますが、これは各レース場の番組編成担当のクセを把握しようというデータです。

またユーザーさんから要望が多かったのは、新概念データの全レースへの反映ですね。選手が該当コースでどのようにして勝ったかを数値化したもので、これをグレードレースだけでなく、全レースで見られるようにしました。MyData機能やメモ機能も要望が多かったので作りました。

ボートレース徳山でビヨリさん

「こんなデータもあれば」という要望に応え、継ぎ足してきた

 そうやって、日々新しいデータを継ぎ足していっていつの間にか今のスタイルになりました。

現在公開しているデータの項目数は、正確に数えたことはないので自分でもよく分からないのですが、おそらく300くらいではないでしょうかね。これまではユーザーさんの要望があればどれもこれもという感じでどんどん取り入れてきました。でも、さすがにここまでデータが増えすぎてしまうと見づらくなって逆に活用しにくくなってきてしまいました。今後は要望が多かった項目に関しては追加しますが、それ以外の今あるデータに関してはどう整理していくか、それが課題だと思っています。

 僕自身「ボートレース日和」の最も大きな特徴は「ユーザーフレンドリーなところ」だと考えています。ユーザーの皆さんにいかに満足してもらえるかを常に意識して運営してきたので、他のデータサイトにはないデータがここにはありますし、全部のレースから検索することも可能ですから、前の日からレースの狙いを定めておきたいというユーザーさんには逃げのレースだけ検索したり、マクリのレースだけ探してみたりとか、そんな使い方をしていただける検索機能があるということがウケたのだと思っています。もちろん現在の形で100%完成ということではなく、これからもまだまだ「ボートレース日和」を進化させてファンの皆さんにもっと使ってもらえるようにしたいですね。

=つづく

 (聞き手・清水一利)


▼ビヨリさん 山口県立下松高等学校から龍谷大学へ。卒業後、建築業界で大工を10年、複数のⅠT企業でプログラマーを10年つとめた。