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コラム一覧へ戻る公開日
2025年06月05日
19:43
更新日
2025年06月05日
19:46
イチ押し ツヨカワ女子レーサー 井上未都選手 22歳 同郷の大山千広に憧れてレーサーに

©boatrace
レースセンス高く、④⑤コースのときは買い目
女子王国の福岡支部にまた大物を予感させる若手レーサーが現れた。先日の芦屋オールレディースでも準優進出の井上未都選手(131期)だ。
ボートレース好きの父と中学2年のときに若松ボートでレース観戦。ルーキーだった大山千広がインコースの母・博美をマクって初勝利(2016年5月1日1R)。間近に見て「すごくカッコいい」と感動した。
父から「大山選手は出身地(福岡県飯塚市)が同じ」と教えられ、グッと親近感が増した。高校(福岡県立嘉穂東高等学校)時代にボートレーサーになるための受験対策を積んだことで、3年の時に約24倍の難関を突破し一発で合格。半年後の21年10月にボートレース養成所に入所した。
プロデビューは22年11月22日の福岡第2R。そのシリーズは何もできず8戦オール最下位(5走目5着は転覆艇あり)。
水神祭を飾ったのは翌年の8月21日戸田9R。大外からマクリ差しを決め3連単21万3680円のビッグ配当をもたらした。
24年後期(対象期間23年11月~24年4月)はB1級に昇級。25年前期(24年5~10月)は6勝をマークし、勝率は3・70。そしてデビュー4年目となる今年はさらにパワーアップだ。
師匠は持たず、筑豊グループの中村真(71期)や川野芽唯(100期)らと福岡県3場(福岡、芦屋、若松)で練習。その成果が着実に表れている。ターンスピードに加え、スタートも平均タイミングはコンマ17と威力を増し、後期(24年11月~25年4月)は4・50まで勝率を伸ばした。同期の井上遥妃や登みひ果の活躍もいい刺激になっているようだ。
「スローのレースにはまだ不安がある」とはいうものの、インコースは6勝、2着2回(直近6カ月間)とまずまずの成績を残す。しかし「ダッシュ戦の方が思い切って行ける」ので、買い目は4、5コースのときだろう。
6月は地元の若松オールレディース(19~24日)に参戦。まだまだ粗削りのところはあるが、レースセンスはかなり高い。初優出、初優勝、そしてA級昇級を目指し奮闘を続ける。