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イチ押し ツヨカワ女子レーサー 大山千広選手(29歳) スタートと旋回を見るだけでも価値あり! 2年ぶりに復帰する元祖ツヨカワの魅力と強味

19年のG1レディースチャンピオンで優勝

インコースに入った時の強さは別格

 今月21日から唐津(21日~)で2年ぶりに実戦に復帰する大山千広選手(116期・福岡支部)は2015年5月12日の福岡でデビュー。親子(母は大山博美=18年に引退)レーサーとして話題を集め、またアイドル並みのルックスでたちまち人気者になった。

 18年には13優出3Vの活躍で最優秀新人選手を獲得。この受賞で自信をつけ、翌年の19年には史上最年少(23歳)で蒲郡第33回レディースチャンピオンでGⅠ初制覇。暮れの徳山GⅠ第8回クイーンズクライマックスも優出5着とし賞金女王にも輝いた。

 大山の魅力は何といっても旋回のスピードだ。

 アウトコースも全く苦にせず、艇間をズバッと突き抜ける瞬時の判断力は女子レーサーの中では群を抜く。それを見せつけたのは初優勝(福岡17年9月=4コースから差し抜け)と2度目の優勝(下関18年3月=5コースからツケマイで攻め2M差し切り)だ。もうひとつ印象に残るのが地元福岡66周年記念の準優(19年11月13日11R)。大外6コースからマクリ差しを決め2着。男子の強豪相手のGⅠで見事優出を決めたレースだ。

 それ以上に優れているのがスタート力。19年5月~20年4月の1年間の平均タイミングはコンマ12。これは女子選手の中ではもちろんトップ。とくにレディースチャンピオンを制した時は3戦目からV戦までの6戦すべてトップスタートで押し切った。

 その後もスタート力を武器に大暴れ。特にインコースに入った時の強さは別格だ。

長期休養のハンデはあるが、「SGを取りたい」という大きな目標に向け、また一直線に突き進む。