• TOP
  • コラム

COLUMNコラム

コラム一覧へ戻る

若手女子レーサー 「有望株」を探せ‼ 湯浅紀香選手(群馬) イン戦が強くなった美人レーサー

©boatrace

元看護婦は笑顔を絶やさない

 白衣の天使から水上の格闘技へ転身を遂げたのが湯浅紀香(129期・26歳)だ。

 高崎市医師会看護専門学校を卒業し、准看護師として病院で勤務していた。それがなぜボートレーサーに? きっかけは20歳の時に母と桐生ボートへ出かけた時にレースの迫力に魅了され、思わず選手募集を見て応募。1度目の試験は落ちたが、看護師をしながら猛勉強。2度目の受験で見事合格した。

 父は現役オートレーサーの湯浅浩。ケガの多い職業なので心配していたが、レーサーになってからは母とともに応援してくれている。

 2020年10月にボートレース養成所に入所し、翌年の9月に無事卒業。11月の地元桐生でデビューする予定だったが、体調不良で前検不合格。12月14日の多摩川でデビュー戦を迎えた。

 初勝利は167走目の22年12月29日福岡7R。カド4コースからマクリを決めた。

 その後は順調に成績を上げ、デビュー4年目の昨年は30勝をマーク。旋回スピードに加え、テクニックも上達。8月には丸亀、徳山、平和島で予選を突破。4枠で臨んだ平和島の準優はコンマ77と出遅れに近いスタート。万事休すかと思われたが、1M最内をクルッとまわる神業ともいえるターンで2着。初の優出(6着)を決めた。

 看護師時代に患者に向き合ってきたことで、常に笑顔は絶やさない。お姉さん系の美人レーサーとして人気も急上昇だ。

 今期(5月~)は優出も2度決め勝率5・48(7日現在)。特に今年はインで25戦14勝2着2回3着4回と信頼度を増している。

 今月の芦屋(10~15日)と蒲郡(22~27日)の女子戦は、初のA2昇級をかけた大事なシリーズ。気合を入れて臨む。