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若手女子レーサー「有望株」を探せ‼ 奥村明日香選手(福岡) イン戦は課題だが、2コースに入ったら狙い目

©boatrace

走るごとに迫力増すマクリ

 デビュー5年目を迎えた奥村明日香(128期・23歳)。

 福岡支部の女子は質、量とも全国ナンバーワン。日高逸子は引退したが、小野生奈、川野芽唯、渡辺優美らのA1選手に加え、4月には竹井奈美、先月は大山千広の実力者が産休から復帰した。若手も同期の米丸乃絵を筆頭に有望株が目白押しだ。

 そんな好環境の中、着実にレベルアップしているのが奥村。ボートレースが大好きな父の影響もあり、幼少のころから身近に感じていた。高校(私立筑紫台高校)在学中に「普通の人とは違う仕事をしたい」と思うようになり、2回目の受験で難関を突破した。

 2020年4月に入所し、翌年の3月に卒業。5月15日若松3Rでデビューした。なかなか勝てない日々が続いたが、187走目の22年7月24日若松9Rで待望の水神祭を飾った。

 師匠の小野生奈の下で厳しい指導を受け「常に自信を持って乗れ」の言葉を忠実に守っている。

 勝率も4点台で安定してきたが、まだまだ課題は多い。特にイン戦の信頼度が低い。今年インでの成績は14戦1勝2着2回と散々。しかし2コースは1着4回、2着4回の成績からも、狙い目はインよりも2コースとなりそうだ。

 地元・若松での前走(~4日)では、A1、A2の男子相手に何度も豪快な握りマイを見せ、2着2回、3着2回と健闘。

 センターからのマクリは走るごとに迫力を増している。

 同期の飛田江己と中野仁照はA1で活躍。女子の米丸と武井莉里佳がA2に昇級しているのも刺激となり、「自分ももっと頑張らないと」と力が入る。次走は期末最終戦の蒲郡(22~27日)。初優出、さらにはA2昇級をめざす戦いが続く。