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若手女子レーサー〝有望株〟を探せ!! 増本杏珠選手(福岡) インに入ったら狙いたい〝ツヨカワ〟候補

増本選手(左)©boatrace

孫が夢をかなえ、一発合格

 “ツヨカワ女子レーサー”にまた一人、有望な新人が現れた。デビュー2年目、「ばりカワイイ」とファンが急増中の増本杏珠(134期・20歳)だ。

 中学2年の時に下関ボートでペアボート試乗会に参加し「風を感じた」と、スピードに魅了された。高校(大分県立中津東高校)2年の時に「そろそろ進路を考えないと」と思っていた時、あの感動を思い出しボートレーサーの試験を受けると一発で合格。

 その昔、祖母が母にボートレーサーを勧めるも母はその希望にこたえることができなかったが、孫が夢をかなえた。

 2023年4月にボートレース養成所に入所した時は52人(女子14人)の仲間がいたが、翌年3月の修了式を迎えたのは25人(女子9人)。半数以上が脱落した。

 デビューは5月23日の福岡1R。勝てない日々が続いたが、105走目の今年2月23日の大村12Rで3コースからまくり差しを決め待望の水神祭。

 さらに翌日の12Rでも3コースから勝利を飾った。

 驚かせたのは次節の3月17日の芦屋1R。3号艇にもかかわらず内側2人が牽制し合ったスキを突きインを奪取。初のイン戦ということもあり、スタートが行けず6着に敗れたが、貴重な経験をしたはずだ。

 この2勝がものをいい25年後期(24年11月~25年4月)の勝率は2・45。わずか2期でB2をクリアした。

 期が変わった5月の下関からは内も積極的に入りインは5戦1勝、2着3回と上々の成績だ。スタート力もコンマ17と上昇。師匠・今井貴士(94期)の下での練習の成果が確実に出ている。

 ただ、インに入ったら狙ってみたい増本だが、2コースは9戦、3コースは12戦するも連絡みがない。今後の課題は2、3コースの時いかに着をまとめることができるかにかかっている。

 それでも前期の勝率は3・25にアップ。11月は地元の福岡(15~20日)に出走する。

 課題を克服できるか注目したい。