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2025年11月10日
16:22
更新日
2025年11月10日
16:22
若手女子レーサー〝有望株〟を探せ!! 植木美帆選手(東京) 粗削りだが、スタートの威力倍増で前期5勝
植木選手©boatrace
体の柔らかさはピカ一
増本杏珠と同じく一発合格を決めたのが東京支部の植木美帆(131期・21歳)。
3歳から器械体操を始め、私立藤村女子中学・高校で6年間器械体操をやっていたので体の柔らかさはピカ一だ。
2021年10月に養成所に入所、22年9月に修了。同年11月12日の平和島1Rでデビューしたが、7戦オール6着。
次の多摩川(12月16日1R)では3着に食い込み、初勝利は近いと思われたが、翌年の多摩川(2月)の後、突然斡旋が削除。体調不良と思われるが、理由は明かされていない。
復帰したのは同年10月の芦屋。その後も勝てない日々が続き24年2月の唐津では初のFを切るも、めげることなく期末の4月27日桐生1Rで4コースから差しを決め待望の水神祭を飾った。
デビュー3年目の25年前期(24年5~10月)は勝ち星こそなかったが、勝率2・02。ギリギリでB1級に昇級。
「さあ、これから」と意気込んだが今年1月の唐津でF。さらに2月の下関では2本目のFと散々。強気で攻める姿勢が裏目に出てしまった。事故率で身動きが取れず前期(5月~)は再びB2に逆戻りだ。
ただ、5月の宮島で復帰してからは、前々期F2もなんのその。スタートは平均タイミングコンマ17と威力倍増した。前期(5~10月)は5勝、2着5回、3着8回。勝率3・30でB1復帰を決めた。
ところが、新期の11月2日多摩川10RでまたもやF。上昇機運に乗るかと思われただけに惜しまれる。
まだまだ粗削りのところはあるものの確実に成長しているのは確か。同期の井上遥妃、登みひ果、井上未都らの活躍も刺激になっている。
11月は鳴門(24~28日)に出走。気持ちを切り替えて新期に臨む。