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みんなのボートレース学校㉚ 不良航法と妨害失格を知っておこう

水上の格闘技、接触は当たり前

事故点は舟券購入のヒントに

 レースを見ていると「不良航法」という言葉をよく聞くはずだ。これはルールに適さない、違反した走りのことを指す。

 選手にとってレースでのポジション取りは勝敗を左右する重要な局面となる。とくに第1、第2の2つのターンマーク付近は少しでも有利な位置を確保しようと艇同士が接触するなどしのぎを削り合い、艇と艇とがぶつかったりする「水上の格闘技」は珍しくない。そのため選手が意図せずとも違反ギリギリの走行が発生してしまうわけだが、事故を防ぎ、レーサーの安全を守るために、近年はこの不良航法への規制が厳しくなってきている。

 たとえば「ダンプ」と呼ばれる戦法。ターンマーク付近で船首を返すことなく周回し、相手の艇に自艇を突っ込ませて外へはじき飛ばし、内側のスペースを確保して相手を抜き去る攻め方で、かつてはよく見られたものだ。ボートレースの古い映像などで、そのド迫力に驚いたこともあるだろう。

 しかし、近年は他艇を派手にはじき飛ばすダンプは危険な行為と見なされ、不良航法とされてしまう。

 ダンプ以外に不良航法に該当する違反が「追い抜き」と「斜行」だ。レースでは他艇を追い抜く際、十分な間隔があって他艇に接触する危険がない場合や外側の進路が阻まれているなどで内側を通らざるを得ない場合は追い抜こうとする艇の左側を抜かなければならないというルールがある。また、直線を走っている時に自分の前や後ろを走っている艇が進路変更をした際、邪魔をしたりすると斜行違反となる。

 不良航法は他艇の転覆や走行不能の原因となることも多く、その場合は「妨害失格」となって加害選手には15点の事故点が加算される。こうなると選手は大変だ。半年間の級別審査対象期間内に事故点の合計を出走回数で割った「事故率」が0・7を超えるとA1級であれ容赦なくB2級へと降格させられてしまうからだ。となると、事故点の多い選手は積極的なレースはしにくく、激しく競って勝てるレースもできなくなる。

 このことは舟券を購入する時の判断材料のひとつとして覚えておいてほしい。