• TOP
  • コラム

COLUMNコラム

コラム一覧へ戻る

若手女子レーサー〝有望株〟を探せ‼ 田上凛選手(大阪) チルト3度で勝負。4カドならアタマで

©boatrace

25年12月からマクリ戦法に徹し、一気に成績アップ

女子レースの祭典「GⅡレディースオールスター」が5月5日に丸亀で開幕する。遠藤エミ、鎌倉涼、小野生奈、浜田亜理沙、渡辺優美らトップレーサーに挑む初出場の132期コンビに注目した。波乱の目になれるか!?


 チルトMAXで勝負――。ファン投票39位で選ばれたのが個性派レーサーの田上凜(24歳・大阪支部)だ。

 小学校から中学まで9年間野球に打ち込み、将来は野球の選手か公務員になりたいとの希望を持ち、和歌山工業高等専門学校(5年制)に入学。

 転機が訪れたのは高専2年の冬。ボートレースのCMを見て心が動いた。母に相談すると「アカン。危ないからやめて」と言われたが、4年の時家族に内緒で応募すると見事合格した。

 2023年5月10日の尼崎6Rでデビュー。水神祭は220走目。24年7月10日丸亀1Rで6コースから差しを決めた。

 その後も成績が上がらず苦戦が続いていた時、師匠の夏山亮平(101期)から「おまえはマクリ差しのタイプじゃない。チルト3度でマクる選手になれ」とアドバイスを受けた。「自分の名前を売るチャンス」と思い、25年12月のびわこからチルト3度に挑戦することになる。

 女子でチルト3度といえば高田ひかる(三重・A1)だが、F多発に加え、成績が安定しないため現在は封印。堀之内紀代子も外枠に組まれた時にたまにハネる程度。また男子では菅章哉(徳島・A1)が有名だが、伸びを生かしマクリ一撃は強力な武器となる半面、競り合いにもろく大敗の危険性を伴う。それだけ難しいということだ。

 チルトをハネると6コースに出るのが普通だが、田上は違う。ダッシュ戦限定のチルト3度だ。びわこ3日目までの4戦は不発に終わったが、4日目9R、5日目8Rをともに3コースからのカドマクリで連勝。これで自信をつけ、最終日も②③着にまとめた。

 年明け1月下旬の江戸川は3度がないのでオール2度で挑戦。荒れた水面もなんのその。枠番通りの進入で③①③④②⑤①⑤②着と大健闘。

 そして直近の蒲郡では大マクリとマクリ差しを連発し、5戦1着4本、初優出(4着)を決めた。

 最近は水面状況や、枠番に合わせチルトを自在に使い分けている。その成果がはっきり表れ、今期は1着15回、2着11回で勝率は4・72(20日現在)まで伸ばしている。

 今大会はスローの時はともかく、ダッシュ戦は間違いなくチルト3度。カド4コースの時は相手に関係なくアタマから狙ってみたい。