• TOP
  • コラム

COLUMNコラム

コラム一覧へ戻る

レディースオールスター 盛り上げた「新星誕生」

G2初参戦で優出の田上選手(©boatrace)

田上凛選手の強みと今後の課題は何か

女子戦のビッグイベントGⅡ「第11回レディースオールスター」(~10日、丸亀)。今回も大いに盛り上がった。

 中でもひときわ注目を集めたのが“チルト3度”で大暴れの田上凜選手(24歳・大阪)だ。

 B1、勝率4点台でのGⅡ戦初登場。当初はさほど話題にならない選手だったが、2日目4R、大外から大マクリを鮮やかに決めて1着。それも相手は田口節子選手や浜田亜理沙選手ら強豪ばかり。これでファンの度肝を抜き、続く後半9Rでも大外からマクリ差しで①三浦永理選手に続く2着に入り、一気に「すごい!」「田上って何者?」となったのだ。

 さらにドラマはここから。3日目は大マクリがあと一歩届かず5着に沈んだが、4日目7R、実森美祐選手や平山智加選手を相手に6コースから再び見事に大マクリを決め、まぐれでなかったことを証明。初出場で準優勝戦進出を決めた。

 クライマックスはその準優11R。地元の①中村桃佳選手が断然とみられていたレースだが、ここでも大外から芸術的なマクリで3勝目をあげ、あれよあれよという間にB1選手で優出となった。

「優勝戦も5コースからいいマクリを決めました。マークが厳しくなっていた分、あと少し届かず抜け切れなかった。レース後、本人は“うまくいき過ぎていた。これで優勝までしてしまったらバチが当たっちゃいますね”と言ってましたが、ファンに強烈な印象を残しました」(関係者)

 チルト3度の大先輩・菅章哉選手は「新しい人が出てきましたね。僕の時代は終わりました(笑)」と彼女を称えた。

 田上の大躍進の秘密は何か。

 デビューからまだ3年。昨年までは成績が上がらず苦戦続き。そんな時、師匠の夏山亮平選手から「チルト3度でマクる選手になれ」とアドバイスを受け、昨年暮れからチルト3度に挑戦。それがハマったのか、今年に入ってから男子相手でも大外からのマクリが面白いように決まり始めていた。

「彼女の場合、あのスピードで旋回しても流れない。相当練習しているのでしょう。懸念といえば、キレキレすぎるスタート。今大会でも、07、09、05、01と0台をビシバシ決め、うまく流れに乗ったが、いったんリズムが狂うとF多発につながる。それで3度を封印してしまった選手も多い」(ベテラン記者)

 懸念通り、注目された宮島の2日目に痛恨のF。さっそくの試練だが、スタートを気負わず、“シンデレラガール”“新星誕生”の地位を着実に固めていってほしいものだ。