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みんなのボートレース学校㉝ 猛暑はレースにどう影響するか

スタートに有利不利が

加速が鈍くなり、スロー勢に不利?

 猛暑・酷暑の中、各地のボートレース場では連日「熱い」戦いが繰り広げられているが、猛暑がレースに影響を与えることはあるのだろうか?

 結論から言えば、イエスだ。舟券対策にも暑さの影響をしっかり考えておく必要がある。

 猛暑が大きく関わってくるのはモーターのパワー(出力)だ。

 気温が高くなると空気が膨張して酸素の密度が下がり、モーターが吸い込む酸素の量が減ってくる。こうなると燃料が不完全燃焼しやすくなり、モーター全体のパワーがダウンしてしまうのだ。

 この影響を最も受けると考えられるのが1~3号艇のスロー勢。パワーのダウンによってスタートの加速が鈍くなるため、4~6コースのダッシュ勢に比べて助走距離の短いスロー勢はスタートラインまでに十分なスピードに乗れなくなってくる。

 結果的にダッシュ勢のマクリやマクリ差しが決まって、徳山や大村、下関などインコースが強い場でも予期せぬ高配当が飛び出すというわけだ。

 もちろん、選手もよく分かっている。そこで、気温に合わせてプロペラを調整することで対応しようとする。

 しかし、午前と午後のレースで気温が大きく変化したり、高温になると予想していた午後の気温がさほど高くならなかったりするとうまく調整ができず、モーターの性能を十分に引き出すことができなくなってしまいがちだ。

 また、ナイター開催の場では前半(昼)と後半(夜)の気温差が特に大きいので、その分影響を受けやすくなることにも注意が必要だ。

 いずれにせよ、夏場はダッシュ勢が優勢であること、加えて、モーターの出力不足を補える体重の軽い選手のほうが有利であることは覚えておこう。

 ちなみに、夏の猛暑は選手にとっても厳しい環境だ。何しろ安全のために真夏でもヘルメットをかぶり、長袖長ズボンのフル装備。暑いから半袖でというわけにはいかない。そこで、そんな選手たちのために7月28日から「SGオーシャンカップ」を開催したボートレースびわこでは熱中症対策の新兵器としてピットに「前腕冷却クールステーション」を設置した。プール型水槽に冷却水が流してあり、選手は手や腕を浸すことでクールダウンでき、「気持ちいい」「冷たくて生き返る」とすこぶる好評だったそうだ。