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みんなのボートレース学校35 選手の斡旋はどうやって決まるのか

難しい江戸川

難水面の江戸川は〝敬遠組〟が多い

 どの選手が、いつどこのレース場に出走するのか――。それは日本モーターボート競走会のあっせん課が個々の選手の成績や特徴などのデータ分析を行い、選手を全国のボートレース場にバランスよく配分(斡旋)することになっている。もちろん、人気選手や実力選手に来てもらいたい場側の意向も考慮される。

 一方、選手側にしてみれば斡旋の多い少ないは年間の成績や収入に直結するため、日頃から各地のレース場との関係を良くしておこうと考え「営業活動」に熱心な選手も珍しくないという。その半面、選手には場の好き嫌いや相性の良し悪しがある。以前は選手側から公式に斡旋を拒否することができたという。

 現在は競走会と選手会との取り決めで選手側から斡旋を拒否することはできないことになっている。ただし「家事都合」やケガ、病気などの「公傷」などの理由で斡旋を辞退することは可能だ。

 そうした中、全国24場で選手が最も行きたがらないレース場として知られるのが江戸川だ。

 昨年、ボートレースびわこは「中期経営計画2025」を発表、その中で各ボートレース場の斡旋を希望しない選手の人数について記載されていたが、なんと江戸川は全レーサー約1600人のうち約4割に当たる600人を超えているとされ、関係者やファンの間で波紋が広がった。

 江戸川は全国でも唯一の河川を使用したボートレース場。その特殊性ゆえ波が高くて乗りづらく、風や潮の影響で中止されることもしばしばだ。

 難水面の特性からSGやPGⅠといった大レースが開催されないのも、選手、とりわけトップレーサーの多くが江戸川を避ける理由になっているのかもしれない。

 艇界の第一人者・松井繁もそんな一人。2014年以降10年以上も江戸川には出場しておらず、あと1場を残すのみとなった24場制覇は難しそうだが、それは「江戸川はいちばんの難関」と広言している毒島誠も同様。彼も2019年以降、江戸川には参戦しておらずそのせいで24場制覇には手が届いていない。また「苦手なのは江戸川。あそこは自分のターンができない」という峰竜太は2019年が最後の参戦。しかも、この時は途中帰郷している。