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コラム一覧へ戻る公開日
2023年11月30日
07:00
更新日
2023年11月27日
19:06
グランジ大さん(下)SGを初めて勝った選手が多く今年の賞金争いは熾烈

グランジの大さん
ボートレースを一日も欠かさずチェックしているグランジの大さん。舟券やレース場での楽しみ方について伺った。
これまで出かけたボートレース場は全24場のうち、唐津ボートをのぞく23場です。昨日は住之江の周年(GⅠ)に行っていたし、ほとんど東京にはいません(笑)。出演しているユーチューブではボートの話半分、おふざけ半分、みなさんに楽しんでもらえる内容と思ってやっています。お笑いをやめたわけではありません。お笑いもボートの仕事をやりつつみたいな感じです。
真剣にやらないと舟券では勝てないことはもちろんわかってます。でも、真剣にやったから勝てるものではないし、ある意味、ギャンブルって感覚はもうないかもしれませんね(笑)。
好きなボートレース場のひとつは宮島です。世界遺産、厳島神社がある宮島という神聖な場所の前に、鉄火場があるんですよ! 時折、島と陸側を行き交う船が交差し、海の中に赤い鳥居が見えている。そんな環境でギャンブルができるところは他にはないでしょ。最近は売り上げもよくて、配信で呼んでもらっている。冥利に尽きます。
レース場は施設がキレイになって、食べるものもとても充実しています。例えば、戸田ボートはキレイなフードコートがあってお店が本当に多い。僕は「昇竜」のラーメンが好きで、行くと必ず食べてます。読者の方もぜひ出かけてみてください。
今年のボート界はトップ争いが例年になく激しいですね。SGはクラシックが土屋智則選手、オールスターが石野貴之選手、グランドチャンピオンが磯部誠選手、オーシャンカップが羽野直也選手、メモリアルが馬場貴也選手。10月にダービー、11月にチャレンジカップがあり、12月にSGグランプリとグランプリシリーズがあります。今年は土屋選手、羽野選手、磯部選手の3人がSGで初優勝。割と初めてSGを取った選手が多いので、グランプリに出るための賞金争いは熾烈ですね。

大さんが好きなボートレース宮島(提供写真)
舟券を買う時に重視するのはスリット付近の行き先です
誰が一番強いか。これは難しい質問ですが、峰竜太選手、馬場選手が抜けている気がします。集中力が増してゾーンに入った時の白井英治選手は手がつけられない時がありますね。毒島誠選手のリズムはやや落ち気味ですが、そもそもレベルが違いますからね。個人的にはまだSGで頑張っているベテランの浜野谷憲吾選手を応援したいですね。それから山口剛選手。去年のグランプリで失敗したけど、SGに復帰しているし、これから頑張ってほしいです。
最後は舟券の買い方について。舟券は3連単です。ボートはインの①枠が強い。でも、①がメチャクチャ勝っているからといって①から買うという買い方はしません。①が先に回るけど、①以外の選手も行けるんじゃないか。そう思って①以外の選手を探します。
そのために僕が重視しているのがスタート展示です。ボートはスタートが大事なんで。チェックするのはスタートのスリット付近の行き足。水面を走るので選手はスタートラインは見ることはできませんが、そこは一番集中するところで、トップスピードに乗る前の加速感を確認します。加速しないと1マークに先に行けませんから。
最近は各場で展示航走を計測、展示タイムだけでなく直線、1周、まわり足のオリジナルのタイムを1番目の艇を赤、2番目の艇を黄色で表示するようになりました。それを参考にしている人も多いですね。
これからSG、SGグランプリと忙しい日々が続きますね(笑)。
(聞き手=峯田淳/日刊ゲンダイ)
▽グランジ 2005年に結成したお笑いトリオ。メンバーは大、遠山大輔、五明拓弥。大:1980年、秋田県出身、妻はピン芸人の椿鬼奴。遠山:79年、北海道出身。五明:81年、千葉県出身。