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ボートレース尼崎(下)ボートに乗ってレースを疑似体験!子どもたち大はしゃぎ

146年ぶりに再建された尼崎城

 ボートレース尼崎では開催日にさまざまなイベントを実施している。


 取材に訪れた日は「ボートレース VR スプラッシュバトル」。〈靴を脱いでボートに乗り込み、正座の姿勢から右手にハンドル、左手にスロットルを握る。レバーを前に倒すとスピードが出る。さあ、VRゴーグルをつけてスタートです〉


 そんな係員の説明を聞きながら、子どもたちが真剣な表情で映像画面をにらむ。対象は4歳以上。直線で斜めに走って他艇にぶつかったり、コーナーで大きく膨らんでフェンスに激突したり……。大汗をかいてプレーする子どもをよそに、保護者たちはそのたびに大笑い。ほかにキッズボルダリング、ミニショベルカー、子ども縁日なども開催される。

純烈リーダーも大好きな焼きそば

純烈のリーダーも愛するメニュー

 すると、おいしそうなソースの香りがプ~ンと漂ってきた。イベント会場の横で営業する「丸久」の焼きそば(350円)だった。ファンはもちろん、尼崎市公営企業局の職員やイベント出演者にも人気の名物料理。ここのステージで歌謡ショーを行った人気コーラスグループ、純烈のリーダー・酒井一圭も愛するメニューだ。


 「秘訣は自家製のソース。5種類をブレンドしているんです。麺も71年前の創業時からずっと地元の老舗のものを使っている。おかげさまで注文がどんどん入るから、常に焼きたてを提供できておいしいんですよ」と3代目オーナー(写真)。具は豚肉とキャベツ、そして店の鍋で揚げた天かす。「いろいろな天ぷらの味が混ざっているからうまいですよ」と胸を張った。


 さて、ボートレース尼崎を主管する尼崎市には4年前の2019年に新たな名所が誕生した。尼崎城だ。


 「家族で楽しめる城です。貸衣装を着て記念撮影するなりきり体験や、デジタルコンテンツも無料。遊びながら歴史も学べますよ」(経済観光振興課)


 江戸時代初めに築かれたものの、明治の廃城令で取り壊された尼崎城。旧家電量販店の創業者が、創業地の尼崎市に莫大な寄付をしたことで146年ぶりに再建された。高さ約24メートル。5階まで各種ゾーンがあり、入場料は一般・学生500円、小中高250円、未就学児無料とお手ごろだ。


 阪神電車の尼崎駅から徒歩5分。本場に行く前に尼崎城を訪ね、英気を養って舟券勝負するのもいいかも。