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進撃のルーキー 松本純平さんは早大卒の高学歴レーサーで新婚ホヤホヤ

松本純平さん(C)BOAT RACE

 ボートレース界が、次世代を担う若手有望選手として選出している「フレッシュルーキー」(各場2人以内)。今回紹介するのは早大卒の松本純平さん。9月に下関で行われたプレミアムGⅠヤングダービーの活躍も話題だった。


「松本 新婚パワー」


 9月、ボートレース下関で行われたヤングダービーの5日目、スポーツ紙にこんな見出しが躍った。9月9日、さつきさんと婚姻届を提出したばかり。4日目までの成績は①⑤②③②。予選7位で準優戦を走る松本へのエールでもあった。


 兵庫県出身。神戸大に合格しながら、将来はテレビ局のディレクターになりたかったため、大学は東京と決め、早大人間科学部に進んだ。


「高校までは野球をやって、早稲田ではフラッグフットボールのサークルに入ってやっていました。ボートレースを知るキッカケは『マクール』というボートレースの情報サイトのバイトです。サークルの先輩の紹介です。座ってパソコンをやっていればいいからと言われて。仲よくしているサークルの同期の仲間も何人か入ってきて、一度みんなでレースを見に行ってみようと戸田ボートに出かけました。その時に面白い! とハマりましたね。それで仲間のひとりから、運動をやっているんだから『選手になったら』と言われたのがきっかけです」


 バイトして貯めたお金でレーシック手術をやるため、両親に電話した時に「やりたい仕事が見つかった。ボートレーサーになりたい」と伝えたという。兵庫で接骨院を開いている両親はそれを聞いて「やったらいい」と後押ししてくれた。


■情報サイト「マクール」でのバイトがきっきけ


 22歳で試験を受けて見事、合格。厳しい養成所の生活には1カ月くらいで慣れた。


「最初はスピードが速くて面白かったですよ。でも、そこから難しかったですね。操縦はしっくりくるけれども、ボートが暴れないようにするにはどうするか、安定してうまく乗るにはどうすればいいのかと、いつも考えていました」


 ボートレーサー生活は大学に籍を置いたままだった。卒業は今年3月。


「卒論を頑張れば、半年くらいで卒業することはできたけど、選手になったら忙しくて時間がかかってしまった。デビューして5年、時間が過ぎるのがとても早かったですね。その間はずっと勝率を上げるにはどうするかばかり考えていました」


 A1の1期目。


「まずはA1を維持するのが目標です。それと優勝がないので、なんとか取りたい。周年記念も走りたい。それからSGに出る流れにも近づきたいですね」


 下関ヤングダービーは優勝戦に進むことはできなかったが、収穫が多い大会でもあった。


「荒れ水面が苦手なので淡水で静水面の多摩川は好きですね。それから三国。唐津は多摩川に似てるなと思って走ったらボートがよく出ました」


 酒好き。ウイスキーからラム、ジン、焼酎、日本酒……。優勝して新妻と美酒に酔う日は近い?