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コラム一覧へ戻る公開日
2023年12月14日
07:00
更新日
2023年11月27日
19:48
進撃のルーキー 前田翔 ボート界で話題の前田3兄弟の真ん中

前田翔(C)BOAT RACE
ボートレース界が次世代を担う若手有望選手として選出している「フレッシュルーキー」(各場2人以内)。今回はボート界の3兄弟として話題の次男の前田翔さん。9月プレミアムGⅠ「ヤングダービー」では3兄弟が揃って出場して注目を集めた。
長男・篤哉、双子の兄・翔、弟・滉の前田3兄弟。養成所は篤哉が120期、翔は124期、滉が123期。双子の兄弟の養成所入りは兄が1期遅い。
「ボートレーサーになったのは看護師をしている母親の勧めです。母親が勤めている病院にトップレーサーの磯部誠さんが入院されて、いろんな話を聞いたことがきっかけでした。最初に兄が養成所を受けて合格。それから滉と一緒に受け始めたのですが、途中で僕の視力が落ちてレーシック手術をすることになり、先に滉が合格、1期遅れることになりました。ちょっと悔しかったですね」
なかなか上達せず苦しい時期もあったが、コツを掴んだのは現地訓練が始まってから。場所が地元の常滑、蒲郡だった安心感は大きかった。
デビューは2019年5月の常滑。初勝利、初優出の水神祭もともに常滑。初優勝は22年10月の浜名湖ボートだった。
「3兄弟ともに優勝は同期のトップというので話題になりました。兄弟2人が一番で優勝しているので、僕もというのはありました。僕の場合、同期よりたった5日早かったのですが、うれしかったです。あれで兄弟に追いつけたかなというのはありました」
前田3兄弟の23年後期はA1級。これまでボート界に3兄弟はいたが、3人とも同時期にA1にランクされたのは初だ。
「3兄弟は珍しいし、うまい兄弟だよねといわれることはあります」
話をうかがったのは8月下旬。
「目標は目の前のGⅠで活躍できるようになること。目標にする人は愛知支部の平本真之さん。時々アドバイスをもらっています」と語った。
そして2度目のGⅠとなった下関プレミアムGⅠ「ヤングダービー」には兄弟3人が参戦して話題に。翔は3日目に初勝利をあげることができた。
「いつか兄弟3人でSGに乗ることができたらいいですね。兄弟の中でも僕が一番いい成績を取りたい(笑)」
両親や地元の同級生の応援も心強い。
「同級生と比べてやっぱり収入は多いですね。お金をかけるのは車。今乗っているのはマセラティです。値段は1000万円の後半でした。もしかすると常滑でマセラティに乗っているのは僕だけかな(笑)」
三男の滉は10月に元トップレーサー、山崎智也さんの長女で同期の小葉音さんとの結婚が報じられた。