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コラム一覧へ戻る公開日
2023年12月19日
07:00
更新日
2023年12月04日
13:56
女子王国福岡シリーズ(3)クイーンズクライマックス当確の2人

渡辺優美(左)と川野芽唯(C)BOAT RACE
大晦日決戦の多摩川プレミアムGⅠ「第12回クイーンズクライマックス」の出場権争いは終盤戦に突入した。福岡支部で当確としているのが渡辺優美(105期・31歳)と川野芽唯(100期・37歳)だ。どんな選手なのか。
福岡支部の女子で一番の酒豪として鳴らすのが渡辺優美。今年はレースでも抜群の強さを発揮している。
デビュー時(2010年)から目立たず、B2を5期、B1を7期続け、7年目の16年前期にA2。同年後期にA1昇級するも、17年後期からまたB1と成績は伸び悩んでいた。12年目の21年後期からようやくA1に定着した遅咲きだ。
21年には14優出4Vの活躍で、念願の福岡第10回クイーンズクライマックスに初出場。優出(5着)で締めくくった。
昨年はクイーンズクライマックスの出場は逃したが、12優出3V。
今年は年頭の福岡優勝で弾みをつけ、津GⅠ第37回レディースチャンピオン(8月)では優出3着と好走した。9月上旬の浜名湖で優勝し賞金は3564万円(11月8日現在=以下同)で4位。先月の福岡でFを切ったためレディースチャレンジCは除外されたが、クイーンズクライマックスは当確。気持ちに余裕がある。
沖縄に在住の川野芽唯も酒は強い。特にワインが大好きで、どんなに飲んでも酔っぱらった姿は見せないという。渡辺同様A1昇級までの道のりは長くデビューしてから8年を要した。
初のA1で臨んだ15年後期。11月の芦屋GⅡ第2回レディースチャレンジCで優出5着に食い込み、10番目で福岡第4回クイーンズクライマックスの出場権を獲得。優出するも4号艇、勝つためには展開の助けが必要だったが、インの三浦永理がF。繰り上がりでのラッキーなGⅠ初制覇となった。
18年前期までは6期連続A1をキープしたが、その後はA2とA1を行ったり来たり。優勝にも見放されていたが、今年3月の福岡で2年3カ月ぶりに優勝。
その後もコンスタントに優出を重ね、レディースチャンピオンは初めて優出し2着。賞金も順調に伸ばし3127万円で10位。次走のレディースチャレンジCでさらに賞金上積みを狙う。
2人とも後輩の面倒見が良く渡辺はデビュー3年目の神里琴音(128期.19歳)、川野は大山千広(116期.27歳)を弟子に持つ。このへんに福岡支部の女子が育つ要因がありそうだ。