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内山信二さん(上) 僕はマクリ大好きな穴党。だから爆勝ちか爆負けです

ボックス6点買いを2通りが基本

東京のベテラン浜野谷選手に期待した暮れのグランプリ

 ボートレース好きのタレントといえば、すぐに思い浮かぶのが内山信二さん。大の穴党でマクリをこよなく愛す。たっぷりとボート談議を――。(2023年12月20日掲載)


住之江SGグランプリが昨日(19日)から始まりました。最初にグランプリを占ってみたいと思います。

 10月に蒲郡で行われたSGダービーでは峰竜太選手が異次元の強さを発揮しました。勝負強い。一昨年のグランプリで失敗して、SGを走るのはそれ以来。優勝戦に乗れるかなと思っていたけど、案の定、乗ってきて、しかも1号艇です。ここに来るまでものすごい葛藤もあったはずです。いろんなプレッシャーがあったと思う。スタートが行けるのかなと心配になったけど、それでもバチッと決めて何事もなかったかのように優勝しました。すごい。本当のスーパースターだなと思いました。

 今年はSGを初めて優勝した人がいっぱいいます。土屋智則選手、羽野直也選手、磯部誠選手です。中堅になった峰選手がそんな若い人たちとぶつかります。タイトルを1個取るだけで選手の意識は一変します。穴党の僕としてはいい意味で彼らがグランプリを荒らしてくれないかって期待しています。

 もっとも、無敵の強さの峰選手も見てみたいし、まだまだ若い人には負けられないというレジェンドの意地も見せてほしいです。

 今年はプロ野球の日本シリーズのチームがどちらも大阪でした。でも、甲子園は東京の慶応が勝った。ボートも東京の選手に頑張ってほしい。ベテランレーサーの浜野谷憲吾選手にも大いに期待しています。

 グランプリ当日はYouTubeの「内山くんVS」の配信で東京で観戦します。


村上ジョージさんに誘われ、初めてレースを見たのは11年前

 初めてボートレースを見たのは11年前です。お笑いタレントの村上ショージさんが平和島に連れて行ってくれました。正直、何が何だかわからなかった。それで①②③のBOXとか①②④のBOXを買えば当たるんじゃないか的に買ってみました。そうしたら当たって。ところが、3連単の配当が300円とか400円。その頃は競馬をやっていたので的中しても300円、「なんだよ、これ」ってガッカリして、しばらくボートのことは忘れていました。

1年後くらいにまた知り合いに誘われて平和島に行きました。その時もボートのことはよくわかっていません。それでも①②③、①②④とかのBOXを買ったら、③②①とか④②①で入って高配当で爆勝ち。何十万円。それでボートは簡単じゃんと思ってしまったんですよね(笑)。

次の日は一人で出かけました。ところが、爆負けです。さらに次の日も出かけて3日連続。それでたった6艇のギャンブルなのに、奥が深いと気がつきましたね。それが10年前。

その頃、平和島で長崎のA1級の原田幸哉選手のすごいレースも見ました。A2級の選手も走っている一般戦でした。原田選手は1号艇で断トツ人気です。

ところが、原田選手が格下の3号艇のマクリを食らって、1周1マークを回って5、6番目を走っていた。なんだ、A1が簡単に負けんのかよと思っていたら、猛烈に追い上げ、2着でゴールです。ボートは1周1マークでほぼ決まると思っていましたが、こんな面白いレースもあるとわかった。ハマったのはあのレースがきっかけです。

これが僕のボートレース人生の始まり。基本はBOX6点、それを2通りで12点、1点1000円なら賭け金1万2000円です。当たって資金が増えたら2000円ずつ遊ぶこともあります。穴狙いだから当たると笑っちゃうくらい儲かる。爆勝ちの最高は60万円。0をもう1つ多くしたらと……人間欲深いものでそんなふうに考えることもありますが、次はそのまんま負けたりして。ギャンブルは甘くない(笑)。

(つづく) =聞き手・峯田淳=