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コラム一覧へ戻る公開日
2024年02月05日
19:12
更新日
2024年02月05日
19:12
内山信二さん(中) 1年360日 ボートの日々。舟券は8600レース!

⑤のマクリ差し。想像するだけで楽しい
1000倍以上の的中が年間で6本です
ボート大好きタレントの内山信二さん。穴党らしい独特の舟券戦術をタップリ聞いた。(2023年12月27日掲載)
これまで24場全場に行きました。9年かかりました。よく行くのは多摩川や下関、児島、徳山ですね。児島とか徳山は周囲がのどかで雰囲気が最高ですね。海を見ながらレース観戦すると癒やされますよ。例えば、下関では“坊主”だったこともあるし、爆勝ちしたこともあるけど、買っても負けても心を洗い流してくれるというか(笑)。
ボートレースを始めたのは11年前です。1、2年間は平和島がやっていれば本場に行ったし、やっていなかったら外向発売所の平和島劇場で買っていました。週2、3回は行ってましたね。仕事に合間ができた時とか、劇場でナイターを楽しんだりということもありました。
本場や劇場まで出かけてボートレースを楽しんでいるのは自分だけだろうと思っていたら、何年か前の話ですけど、お笑いのHさんとか落語家のDさんを見かけたこともあるし、俳優、野球選手とか、好きな人は多いですよ。
今はテレボートです。モーニングに始まり、デイ、ナイター、ミッドナイトまであって、ほぼ毎日、1年360日、舟券を買っています。
去年、1年間で買ったのは8600レース。ボートを始めてからの最高でした。今のところ今年も同じペースです。買うのは1日平均で20レースくらい。回収率ですが、昨年は83%でした。
回収率は結構、高いと思いますが、すごいと言われるのが的中数。ヤバイくらい低いんです(笑)。僕は基本的に穴狙い、穴党です。今年は1000倍以上の的中が6本です。当たらなくても大穴を当ててなんとかやれています。
僕だって①から買う時はあります。その時は2点に絞ってドーンと
だからといって、インを買わないということではありません。基本は3艇のBOXだけど、①から買う時は2点くらいに絞ってドンと買います。①②⑤のレースだと思ったら、3連単①②⑤、①⑤②の2点とか。①⑤から配当がいい時は①⑤―全に流したりもしますけど。でも、①からよりは例えば③④⑤のBOXとか③④―全―⑤とか、④⑤⑥のBOX、頭④⑤―全―⑥とか。そういう買い方が好きっすね。
レースではインが逃げることができるかどうかをスタート展示でまず見ます。それからいろんな不安要素を考える。それで不安要素がまったくないなら、①の逃げでいいんです。ただ、①のスタートが遅れることがよくあるでしょ。ボートのおこしが悪い(モーターの反応が悪い)とか、外のコースから攻めてくる選手がいるとか。それらをトータルで考え、センターからの攻めが決まりそうだなと思ったら、センター勢から買います。
会場で予想会なんかをやっていると「それはおまえの願望だろ!」と言われることがよくあります。インからじゃない買い目を出して笑われる。予想会で笑われるのは僕だけだと思いますね(笑)。
でも、予想はそもそも願望じゃないですか。①から買う人が悪いとかではないんです。
僕も①から買う時はあるけど、このレースは①②③とか①③②とかだけは予想の目を出したくないというのがある。そんな予想なら専門紙を見ればいいわけですから。
勝手な先入観があったり、この選手には過去にいい思いをさせてもらった、5コースが強い選手とか、そんな根拠で買ってもいいと思います。むしろ、⑤が来るためにはどんな展開が考えられるか、③がスタートを切って攻めて、インの①が抵抗して、④が差し構えになって、その開いたところを⑤がマクリ差すとか。そうなったら万シュウだとか、想像しただけで楽しくなります。
インが逃げるという当たり前のセオリーだけでは、ボートレースは楽しくないじゃないですか。 =つづく
(聞き手=峯田淳)