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コラム一覧へ戻る公開日
2024年02月05日
20:12
更新日
2024年02月05日
20:12
ボートレースびわこ(前編) 大パノラマの絶景と観光名所がズラリ

ボートレース局の福井ゆめさん
「全国24場の中でも1、2を争う素晴らしい景観です」
まずはスタンドに腰掛け、眼下に広がる水面と眺望を楽しむ。
左手に琵琶湖を東西に結び、北湖と南湖に分ける長さ1400メートルの琵琶湖大橋。中央左に標高432メートル、なだらかな稜線が美しい近江富士。中央右に豪州シドニーのオペラハウスをほうふつとさせる本格芸術劇場のびわ湖ホール。そして右手にはアリーナや緑地公園が整備された大津港。ボートレースびわこならではの絶景が広がる。
2023年4月に着任したばかりのボートレース局クリエイティブ係主任主事の福井ゆめさんが、胸を張ってアピールした。
「ここボートレースびわこの自慢は全国24場の中でも一、二を争う素晴らしい景観です。全国からお客さんがやって来る観光地でもあり、近くには名所旧跡や地元の食材を使ったおいしいお店がたくさんあるんですよ」
琵琶湖を中心に周囲の山々や宇治川流域は、1950年に日本初の国定公園に指定された。レース場からは見えないが、世界文化遺産の延暦寺、安土城跡、雄琴温泉、甲賀忍者村、そしてグルメショップ。旅打ちにもうってつけのレース場だ。
「推しレーサーは地元の滋賀支部長でSG4Vの馬場貴也選手。賞金の一部を琵琶湖の水質保全や、高校の教育支援のために寄付しているんですよ」と福井さん。
取材前の自己紹介の時には「群馬支部の深尾巴恵ちゃんがここで走った時に、とてもかわいかったので同じ髪形にしてみたんです」と、愛嬌たっぷりに笑顔を浮かべるとても明るい女性だ。

グループ席からの見晴らしは最高!
寝そべって楽しむグループカウンター席
びわこの自慢は景観だけではない。今年6月にスタンド4階にオープンしたグループ席は、週末ともなれば満席状態。ソファ席やカウンター席のほか、1番人気は定員9人のグループカウンター席。靴を脱いで上がると、掘りごたつ式のカウンターの後方に広々としたスペースが保たれており、寝そべりながらレースや絶景を楽しむこともできる。1日くつろいで1人1000円はお得感いっぱいだ。
また、びわこ名物は水面にもある。全国屈指の難水面といわれる特有のうねりだ。その原因は、初夏にかけて流れ込む周囲の山の雪解け水。
そして魚の産卵促進に必要な水位を保つため、琵琶湖の水の出口となる洗堰の水門で調節される水量。
さらにもうひとつ、意外なことも水面に関係していた。それは……。
=つづく