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ボートレース徳山(前編) モーニング開催。前泊して観光兼ねての旅打ちに最適

鯨の形をした太崋山

太華山や入り江の漁村が望めるのどかな光景の第一マーク

ボートレース徳山 

 山口県は、大阪からなら迷うことなく新幹線を利用するわけだが、東京から行く場合は悩ましい位置にある。博多まで行く格安航空券の空路でも新幹線を利用しても、時間も料金もそれほど大きく変わらない。徳山は中国地方でもまさにそんなストライク・エリアになる。

 2023年12月3日、徳山ボートの6日間開催、一般戦の3日目。モーニング開催で、1Rの締め切り時間が8時45分、最終12Rは14時27分なので関東からなら前泊するのが賢明。前泊して、先に近場の宮島の厳島神社や岩国の錦帯橋の観光を兼ねて出かけるのもいい。

 地元のファンの多くは車で出かける。旅打ちの場合はどうかというと、JR徳山駅からレース場までは7、8キロ、車で15分前後。タクシーでも料金がかさむので、駅から無料のタクシーを走らせている。これは全国のレース場を見渡しても珍しいことだ。助かる。

 当日、本場前の広い芝生のエリアでは地元の農作物のマーケットをやっていた。キッチンカーも多く、家族連れでヤンヤの賑わいだった。

 そこを抜けて、レース場の入り口へ。通り抜けると、すぐ目の前に水面が広がっている。穏やかな小春日和、まさにボート日和の一日だった。

 バック側にスクリーンがないため、見えるのは鯨の形をした山並み。それが1マーク方向まで続く太華山だ。1マークの前方は家並みが段々に見え、島の入り江の漁村のようでもある。ピットや2マーク方向は笠戸湾の水面を光が跳ねていた。実にのどかなシチュエーションなのだ。


徳山駅から無料タクシーで行ける

満潮になるほど選手のさばきが展開を左右

 海水面なので、潮位が表示される。この日は最初の干潮が5時53分、満潮が12時59分。9Rから10Rにかけて2・7メートルの満潮タイムだった。実際チャプチャプした波のうねりを感じることもできた。

 飲食店はシンプル。中央スタンド2階の売店を兼ねた「マリン」には麺類、指定席のある西スタンド3階の「ドルフィン」には定食や丼物、麺類。この日は「ドルフィン」でおまかせ定食のとんかつ700円。

 5Rから勝負。前日の2日目は万シュウ2本で配当的には荒れ模様ではないが、①からのインの逃げが決まったのが3本。残る9レースは②③④⑤⑥からマクリ、差し、抜きで、満潮になるほど選手のさばきがレース展開を左右するという。どういうことか実感が湧かないが、まずは頭に入れておくことだろう。

 1~4Rは前日とは異なり、すべてインの逃げが決まり、前日とは傾向が変わっていた。そろそろ荒れる頃と思ったら案の定、③のマクリが決まり、3連単は③⑤④4180円。この流れが続くかと思ったら、6Rと7Rは逃げが決まって舟券は①から。

 本場で舟券を買う場合は、こういう流れについ敏感になってしまう。 =つづく

 (峯田淳)