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ボートレース常滑 後編 〝記念すべき最終レース〟に勝負をかけたが……ああ!

中エビ・キスフライ定食

エビときしめんで力をつけたが、後半戦は3段重ねの難しさ

 常滑ボートの飲食店はメインスタンド1階のフードコートにあり、3店が営業している。どて丼が人気の「とこなめのごはん屋さん」、グリル&ステーキの「BIFTECA」、活魚料理「まるは食堂」。メニューは各店とも豊富、充実している。

「まるは食堂」で出している名古屋名物、大きなエビフリャ~2本の大エビフライ定食1650円が真っ先に目に飛び込んできたが、一粒で二度おいしい主義なので、中エビ・キスフライ丼セット1100円をオーダー。キスフライがうまい。こっちを選んで大正解だった。

 そしてステーキも気になったが、「とこなめのごはん屋さん」のきしめんも捨てがたい。シンプルなかけきしめん450円。2食完食。

 2023年12月17日、ルーキーシリーズの5日目。個人的にはボート場24場目、JRAを除く公営ギャンブル87場の最後、全制覇の記念すべきレース場だった。有終の美を飾ることができるか……。6~7メートル前後の強い向かい風が吹いて、安定板装着になり、レースは5Rから通常の3周から2周1200メートルで行われた。しかも、この開催から新エンジン使用である。さらに、まだ評価が固まっていない30歳までのルーキーシリーズ(第24戦)と難しい条件の3段重ね!

 7R。①枠と、展示タイムが1艇だけ抜けている④号艇の1着、2着3着に②③を加えて買ったら3連単は①③④710円。ゲットーだが、2番人気の決着でトリガミ。


11Rは読みがドンピシャ

好スタートの①②が外に流れ、③⑥④は4万7600円の大穴

 力が入ったのは前田翔(かける)が出走した10R準優戦。前田は当欄でもインタビューした常滑の注目のフレッシュルーキー。長男・篤哉に、次男で双子の兄・翔、そして末弟で双子の弟・滉(ひかる)がボート界でも話題の前田3兄弟。翔は車が好きでマセラティに乗っているという。「常滑で乗っているのは僕だけかも」と語っていた。

 地元戦のここは③前田に是が非でも勝ち上がって優勝をめざしてもらいたい。展示タイムは①~⑤までほぼ横並び。4日間までの成績は①~③が上位。それならと①②③BOXで勝負。③が頭なら配当もつく。だが、結果は前田3着、④⑤③で決まり、1万5600円の万シュウになった。

 11Rは展示タイムが一番悪かった⑤を3着に入れたのが正解で①④⑤1720円をゲット。

 12R、公営全場制覇の最終戦。内枠勢で人気の①と②が好スタートを切り、両艇の1、2着で決まりかと思ったら、1マークで2艇とも外に流れて、③の差しが見事に決まった。③か④のマクリも狙って頭から買っていたのだが、2着には一艇だけチルトを上げた⑥が入り、3着④、3連単③⑥④は4万7600円の大穴になった。

 ①か②が踏ん張って2着か3着に絡んでくれたら結果は違ったのに……。タラレバである。“記念すべき最終戦”はゲットーならずで終了。ああ。

 上空には時々セントレアから飛び立った飛行機が現れる。空港がすぐそばのボートレース常滑ならではの光景が広がる。

 勝負の結果はともかく、旅打ちファンとしては、高速フェリーを利用できる津ボート・常滑ボートコースは理想的だった。 (峯田淳)