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ビギナーのエンジョイボート挑戦記① あれ、「日刊ゲンダイ杯」なのに当たらない……なぜ?

江戸川で、いざ挑戦!

そうかあ、ボートは①が強いという鉄則を忘れてたー

 縁あって、日刊ゲンダイさんから「初心者のボート挑戦記、書いてみませんか?」とオファーをいただいた。最近ボートに興味を持ち始めた筆者としては、これぞまさに天啓――!


 なにせ原稿料から舟券を買えばノーリスク。つまり、種銭ゼロから大儲けできる道が開かれたわけだ。

 こんなにおいしい話はないと、二つ返事で向かった先は3月10日のボートレース江戸川「日刊ゲンダイ杯」。

 初戦の場を社杯にするなんて担当氏の演出がニクい。

 勝負スタートは3Rから。と言ってもチンプンカンプンなので、ゲンダイの清水一利記者に聞いてみる。

「このレースはね、2番の選手で間違いない。あと、3番選手のモーターが抜群なんだよなぁ」

 初対面にもかかわらずこんなにお優しい答えをいただけるなんて、その柔和なお顔と相まってゲンダイの仏様に見えた。

 信じるものは救われる。2連単②③裏表を購入すると、その③が鮮やかなまくり差しで1着。だが、肝心の大本命②がまさかの最下位に沈んでしまい③①⑤。どうやら②は1周目1マークで失敗したらしく、僕の目には何が起きているのか分からなかったが、清水記者の「あぁ~……」という力ない悲鳴でだいたい察した。

 ならばと4R。今度はゲンダイのボートレースWEBを参考に印の薄い①を切って②③④の3連単BOXを購入したが、結果は①③④。

 あれ? 何かがおかしい。ビギナーズラックも下りてこないほどボートは厳しい世界なのか。

 いや、おかしいのは僕の方だ。初めての本格挑戦で浮足立っていた。「ボートは①が強い」という事前予習をすっかり忘れて、前2Rともに①を買っていなかった。そりゃ当たるはずがない。


BOX買いで初当たり

初当たりは90円のプラス。でもうれしい!

というわけで、5Rは何も見ずに黙って①②③3連単BOXを1点100円で購入したところ、結果は①②③で見事に初めての大当たり!

 配当は690円だから90円の儲けか。これ、買う意味あるか? と思うことなかれ。公営競技で大事なのは、まずは当てること。そして、ボートレースは①を買っていればだいたい当たるという巷の評判が言葉でなく心で理解できた!

 もう今日は1日ずっと①を買おう。そう決めて臨んだ後半戦、自分でも信じられないほどの快進撃が待っていた。=つづく=

  (森永 淳洋)