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みんなのボートレース学校⑨ どこまで重視すべきかA1やB1のランク

下に落ちたくないA1レーサーの意地

 ボートレースの予想をする際、参考にせざるを得ないのがレーサーたちの階級(ランク)だ。

 現在約1600人いるボートレーサーは半年間の成績(勝率)によって「A1」「A2」「B1」「B2」の4つのクラスに分けられている。その比率は、A1が20%、A2も20%、B1が50%、残りの10%がB2。そう、B1クラスの選手が圧倒的に多いのだ。

 SG競走などのグレードレースは出場できるのがA1級ばかりだから、ランクは予想の材料にならない。しかし、通常開催の一般戦ではA1からB2までの“混合戦”となる。内側の4艇がB1クラスのレーサーで、外にA2やA1のレーサーがいる場合、そのランクをどこまで重視したらいいか、ファンは考え込んでしまう。「B1選手でも1号艇が有利だろう」「いや、5号艇のA1選手が大マクリを決めるのでは」などと、実に悩ましいものである。

 では、クラスはどうやって分けられるのか。

 ◆ ◆ ◆ 

●A1…出走回数90回以上、2連対率30%以上、3連対率40%以上で事故率0・7以下の者

●A2…出走回数70回以上、2連対率30%以上、3連対率40%以上、事故率0・7以下でA1を除く勝率上位の者

●B1…出走回数50回以上、勝率2・00以上、事故率0・7以下でA1及びA2を除く勝率上位の者

●B2…A1~B1以外の全レーサー

 多くのレースに出て、しかもそこそこ上位に絡み続けないとA級レーサーにはなれないわけだ。

 ましてや、約320人がランクされる最上位のA1レーサーともなれば賞金額や権威の高いSG競走に出場できるので、レーサーたちは何としてでもA1に上がり、また、上がったら今度は何としてでも下に落ちないように維持しようと必死だ。

 A1のボーダーラインは毎回勝率6・20前後となることが多い。

 勝率3~4台のB級レーサーとの実力差は歴然なのだが、さらに加えて、勝てそうなレースは確実にモノにしておかなければとの決意でA1レーサーはレースに臨むだけに、“混合戦”でのA1とB1の差は想像以上に開いていると思って間違いないだろう。