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ビギナーのエンジョイボート挑戦記③ 30年も起きたことがなかったSGの途中打ち切りに遭遇

中止を伝える場内モニター

訪れたのは戸田。今年のSG開幕戦「クラシック」の4日目……

 初のボートレース舟券挑戦から1週間後の3月18日、筆者が訪れたのは埼玉のボートレース戸田。最高グレードレースであるSGの開幕戦「ボートレースクラシック」4日目の観戦にやってきた。

 一流レーサーたちによる最高峰バトルを目の前で堪能できることは何よりの楽しみだったが、戸田でまず驚いたのがその立地だ。観戦スタンドに行くにはレースコースが設けられている戸田漕艇場をまたぐ戸田公園大橋を渡るのだけれど、第1ターンマークを見下ろせるくらいに近くを通ることができるのだ。

 僕がこの橋を渡った時もちょうどレース前の練習である展示航走が行われており、眼下ではV候補の一人、峰竜太選手はじめトップレーサーたちが次々と華麗にターン。この光景を見られただけでも戸田に来た価値があったと思った。

 いや、もちろん一番の目的はレース観戦と舟券勝負。では、さっそく……と言いたいところだが、到着したのがお昼時だったので、まずはボートレース戸田名物と噂のレストラン「ワールドⅡ」のカツ煮定食で腹ごしらえ。うん、うまい、味もボリュームも大満足!

 お腹が満たされたとなれば、あとは財布もパンパンにするまで。さあ、第7Rはどうなんだい? とゲンダイWEBで検討しようと思ったその直後、あれ、お客さんがバタバタと帰りだした。なんで?

 と、よくよく場内モニターを見てみると「開催中止」の文字! 強風のためこれ以上のレース続行は不可能となったのだ。


カツ煮定食はうまかったが…

えっ、わざわざ昼メシ食いに来ただけ?

 前回行った江戸川では割とあることらしいが、戸田で強風による開催中止はめったにないとのこと。しかも、記録に残っている1996年以降、SGでのレース途中の中止・打ち切りは初めて。ボートレース挑戦2回目にしてこの30年起きたことがなかった超レアケースにぶつかってしまったのだから、何たる不運……。

 これじゃあ昼飯食べに来ただけじゃないか、この後どうすりゃいいんだと呆然としていると、ゲンダイ担当氏が「じゃあ、他場の舟券でも買いますか」とニッコリ。そうだ、その手があった!

 というわけで急きょ、他場開催へと狙いを変えて舟券勝負スタート。結局、唐津、常滑と「ハシゴ」したわけだけど、ここで僕たちはまたまた超レアな、とんでもないレースを目の当たりにするのだった。 =つづく=

 (森永 淳洋)