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ビギナーのエンジョイボート挑戦記⑧ 「どうぞ当ててください」という企画レースに喜々と挑む

レースを眺める筆者

99%堅い1号艇、のはずが……あれれ、まさか

 ボートレースには「企画レース」なるものがあることをご存じでしょうか?

 各ボートレース場が独自に企画するオリジナルレースで、基本的には1号艇が勝ちやすい、つまり初心者でも予想しやすいレースが組まれているという。

 4月25日、日刊ゲンダイの清水記者に誘われて行った平和島でも第5R(夏季は2R)、8Rで企画レースが実施されている。そして清水記者、ゲンダイボートレースWEB担当氏が口をそろえて言うのは……。

「特に5Rの企画レースは1号艇が99%勝つようになっている」

 え、99%って、そりゃあもう絶対に儲かるのが約束されたようなものじゃないですか。そんなウマい話があるわけない!

 と、5Rの出走表に目を落とすと、今シリーズ主役のA1級選手が1号艇、他は全員B級選手。これは確かに1号艇が99%勝ちそうだ。

 初心者の僕から見てもこんなにイージーなレースをわざわざ組んでくれるなんて、平和島の施行者はなんて心優しい人たちなんだ……と、いたく感動し、何も考えずに1号艇を3連単の1着軸に固定。だって、99%勝つんだから考える必要がない。



ガックリ肩を落とすチーム・ゲンダイ


 考えなければいけないのは2、3着の方。オッズともにらめっこしながら購入した目は①―②④―②③④⑥の計6点だ。

 さあ、レースがスタート。僕の焦点は②④が上手に1マークのターンを決めることだけ。ところが、トップスタートを決めた③のマクリに押し込められて1マーク手前で①と②が接触。この影響で大混戦となり、1周目2マークでは全艇が舟券圏内。そこから抜きつ抜かれつのバトルの結果、あえなく①は脱落し、最終的には④③⑥の決着。そして、3連単の配当はなんと1万7700円だ!

 あれ、1号艇が99%勝つレースという話はどこへ……?

 ぼう然としていたのは僕だけではない。清水記者、WEB担当氏も含めたチーム・ゲンダイはガックリと肩を落とし、しばらくその場を動くことができなかった。

 今回はまさかの結果だったが、企画レースは基本的には予想しやすいのが特徴。しかも平和島だけでなくほぼ全国各場で実施されている。「1号艇が負ける1%」を引いてしまった僕が言うのもアレですが、予想の腕を磨くためにも初心者には企画レースをぜひおススメしたい。 =つづく=

 (森永淳洋)