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コラム一覧へ戻る公開日
2024年06月28日
16:22
更新日
2024年06月28日
16:29
このレース場の攻略法 ボートレース桐生 難敵は自然 迷ったら地元勢から
気圧が低いことでダッシュ勢が有利に
体重が重い選手は不利
全国24場の中で最も北にあるボートレース桐生は阿左美沼の水を利用してつくられた人工のボートレース場。水質は硬度が非常に高い淡水で、浮力があまり利かない。そのため、体重の重い選手はボートが沈んでしまってスピードを出すことが難しくなるので不利になる。まずはそのことを覚えておこう。
また、標高124メートルと全24場で最も高い所にあり、他のレース場と比べて気圧が低いことも桐生の大きな特徴といえる。気圧が低くなるとモーターの回転数の上がりが遅くなって、ボートの「出足」に大きく影響、スタート時の起こしやターンマークを回った後の加速がままならなくなる。となると、内枠3艇のスロー勢は助走距離が短く加速がつけづらい分、ダッシュ勢が有利となるというわけだ。
最新のデータで桐生の1号艇1着率が53・0%で24場中18位となっているのも納得できるだろう。
一方、他艇の差しにも出足は大きく関わっている。
モーターの回転が上がっていないと右に流れて差しても失速するケースもあるからだ。そのため、2コースでも差さずに外をマクっていって勝ったというのは桐生ではしばしば見られるパターンだ。
さらに、桐生は通年ナイター開催しているが、前半6レースと後半6レースには気温差がありモーターの調整が難しいこと、夜間の水面がやや見にくくなること、冬から春にかけて「赤城おろし」と呼ばれる季節風が吹き荒れ、強烈な追い風となることなどの理由もあってスタートがことのほか難しい。
選手にとってはある意味、自然との戦いを強いられる厄介なレース場のひとつといえるだろう。
そこで、桐生のレースで勝負する時は乗り慣れた地元群馬支部の選手から買うこと、それがオススメだ。