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ビギナーのエンジョイボート挑戦記⑮ 平和島でリベンジの「日刊ゲンダイ杯」

4月以来の平和島

締め切り3分前。師匠の推奨舟券を買わねば…

 忙しい自慢をするわけでは全然ないのだけど、6月の日曜でスケジュールが空いているのは16日だけだった。

 その6月16日に平和島で開催されていたのが「第24回日刊ゲンダイ杯」の優勝戦。これはまさに運命、というやつ。そして惨敗だった4月平和島のリベンジへ、もちろん1Rから全速突撃してきましたよ!

 入場門前で日刊ゲンダイ・ボートレース担当のいつもの皆さんと待ち合わせした後、平和島名物の予想屋「金ちゃん」のブースで清水記者と合流。挨拶もそこそこに我が師匠はトレードマークのニコニコ顔でスッと、1枚の紙片を手渡してきた。

「ん、何だこれ?」と受け取ると、それは金ちゃんの1Rの買い目。

「え、黙ってこれを買え、ってことですか?」

 時計を見ると締め切り3分前。時間も時間だから1Rを買うつもりは全くなかったけど、清水記者が何も言わずに渡してくるくらいだから間違いないということだろう。そんな師匠からのお布施に逆らう弟子などいない。僕は出走表もオッズも何も見ずにマークシートを一心不乱に塗り、急いで券売機に突っ込んだ。

 買い目は③④―③④―①②、④―②―①③の合計6点。

 レースは④がトップスタートを決めて「ヨシッ!」と喜んだのも束の間、マクり切るまでにはいかず、結果は①―②―③。ハズレだ。

「あの、清水さん……」


自分で推理した①②⑥が来て最高!

自力予想の6点買い的中。なんだかワクワクの1日になりそう!

「まあ、舟券は自己責任ですから(ニッコリ)」

 ぐうの音も出ない。そう、予想に乗るも乗らないも全ては自分の判断の結果。買い目を渡されたからといって、自分で考えることを放棄しちゃいけないよ――きっと、清水記者はそう言いたかったに違いない。

 分かりました、師匠。次は自力で頑張ります!

 というわけで、いったん2Rをスルーして挑んだ3R。実績なら②三角哲男選手が断然だが、今節は調子がイマイチということで、①峰重力也選手を1着軸に固定し①―②③⑥―②③⑥の6点で勝負!

 これが見事に的中し①―②―⑥で決着。配当は12・2倍とあまり高くはなかったけど、1Rのマイナスをいきなり取り返すことができた。やったぜ!

 そして自力予想の一発目から的中なのだから、これはむしろ幸先が良い。なんだか今日は一日大儲けする予感がしてきたゾ。

 =つづく

  (森永淳洋)