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みんなのボートレース学校⑯ 「エースモーター」はどこまでアテになるのか

整備風景 ©boatrace

簡単には勝てないワケ

 全国24場のボートレース場で使用されるモーター(エンジン)は全てヤマト発動機株式会社が一手に製造しており、1年ごとに新品に交換される。もちろん全てのモーターは同じ規格で精巧に作られているのだが、1つのモーターはさまざまな部品によって成り立っている。そのため、そのごくわずかな違いによって同じ性能のモーターのはずなのに、新品であっても調子の良し悪しとなって表れてくるというわけで、それはレースを予想する上で見逃せない、大きなファクターとなってくる。

 調子のいいモーターの中でも特に勝率が高いモーターを「エースモーター」あるいは「超抜(ちょうばつ)モーター」と呼び、3連対によく絡んでくるエースモーターともなると勝率40%はおろか勝率50%を超えてくるものもある。

 レースで選手が使用するモーターは抽選によって決定する。モーターの良し悪しは選手の腕以上に勝敗に大きくかかわってくるため、選手はひたすら自らのくじ運に懸けるわけだが、調子のいいモーターをゲットできればそれで簡単にレースに勝てるかというとそうはいかず、性能が悪いはずのモーターを使っている選手が好成績を挙げたりする。その辺がボートレースの難しいところでもある。

 というのも、モーターはプロペラとセットになっており、プロペラとモーターそのものの調整に選手が失敗してしまうと調子のいいモーターが性能を発揮できなくなってしまうこともあれば、逆に整備力のある選手なら悪い状態のモーターの性能をアップさせることもできるからだ。

 モーターの良し悪しは出走表や各ボートレース場のホームページに記載されているので、それを確認すればいい。また、エースモーターを引き当てた選手がそのモーターを性能通りに使いこなしているかどうかは出走表の競走成績からチェックすることができるはずだ。モーターの勝率は予想の大きな柱となるだけに、しっかり見極めることが大切だ。