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イチ押し ツヨカワ女子レーサー 刑部亜里紗選手  体育の教員志望から進路変更したワケ

体育の教員をめざしたが…

デビュー3年でA2に駆け上がった大卒の大型新人

 人気沸騰の女子レース。若手勢の躍進は目覚ましく、また一人大物新人が現れた。刑部亜里紗(おさかべ・ありさ=129期・静岡支部・27歳)。2021年のデビューから3年でA2に昇級した逸材だ。8月7日からの福岡プレミアムGⅠ「第38回レディースチャンピオン」にも選出と成長著しい。初Vと初のA1昇級をめざし激走が続く。


 キリッとした顔立ちに加え、成績も着実にアップ。人気急上昇なのが刑部だ。

 小学校3年から柔道を始め、中学、高校(浜松西高校)でさらに腕を磨き黒帯・3段を取得。高校3年の時には静岡県西部大会で優勝。県大会ベスト8の実績を残した。

 体育の教員を目指すために愛知学院大学に進学。4年の時に浜名湖ボートで初めてボートレースを観戦。その迫力に魅了され、男子と女子が一緒に戦えることに感動した。

 これがきっかけとなり両親を説得。「一度だけのチャレンジ」で129期のボートレーサー試験を受験し、見事一発で合格を決めた。

 プロ初勝利は78走目の22年5月27日の常滑第6R。大外からマクリ差しを決めた。

 師匠は同支部の原豊土(89期・44歳)。プロペラやモーター整備、旋回技術などのアドバイスを受けたことで腕はメキメキ上達。

 連対数は着実に増え、23年前期(対象期間は22年5月1~10月31日)には勝率3・32を残しB1級に。23年の蒲郡GⅡ第7回レディースオールスターにも出場し、24年前期(同23年5月1~10月31日)は5・65の勝率でA2に昇級した。

 A1昇級を狙った24年後期(同23年11月1日~24年4月30日)だが、23年12月10日の三国で切ったFが響き勝率を伸ばせず5・42。わずか0・01足りず1期でB1級へ逆戻りと悔しい思いをした。

 同支部の森下愛梨(120期・27歳)と大の仲良しで、オフは釣りやキャンプなどを楽しんでいる。

 今期(5月1日~)は浜名湖と三国で優出(ともに4着)し、勝率も5・99(7月26日現在)に伸ばしている。初のA1も射程内に入り、初優勝の日も近い。