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イチ押し ツヨカワ女子レーサー 西岡成美選手 28歳 念願のA1選手としてこれから快進撃か

美人レーサー姉妹としても有名(©boatrace)

女子戦に〝復帰〟で、勝率アップ狙う

 姉の育未選手とともに美人レーサー姉妹として注目を集める西岡成美選手(123期 徳島支部)。当欄の直撃インタビューで4月に登場してもらったことがある。「4コースからのマクリが好き」「早くA1になりたい」と語っていたが、目標がかなった。前期6・43の勝率をマークし、今期は待望のA1レーサーの仲間入りを果たしている。


 西岡選手は大卒だが、ボートレーサーをめざしたのは高校生のとき。偏差値61の進学校・徳島県立脇町高校の3年時、姉に続けと養成所の試験を受けるものの不合格。

 高校卒業後は高知県立大学に進学した。それでもレーサーへの夢をあきらめきれず受験を重ね、大学2年の時に5度目の試験で見事合格を決めた。

 デビューは2018年11月の鳴門。学業と両立させながらの選手生活スタートで、翌年の1年間は勝てないまでも2着6本、3着18本と健闘。「現役女子大生レーサー」として話題にもなった。うれしい初勝利は196走目の20年2月のびわこ。4コースからのマクリ差しだった。レースの合間に大学に通ったかいあって、20年3月に卒業。4月からはレーサー一本の生活に。そう考えると、“本業”専念から4年余りでA1まで駆け上がったのだからすごい。

 実力を備えたのは、チルト3度で鳴らす同じ徳島支部の菅章哉(105期)に弟子入りしたことも大きい。メンタル面と腕を磨き、成績もグングン上昇した。

 かわいいルックスに加え、実力もつけたことで人気は急上昇。斡旋のない時などはレース場で行われているトークショーにも引っ張りだこだ。

 ただ今年3月9日の常滑女子レース準優でFを切ったため、休みが明けた後3カ月間(8月16日まで)女子レース除外のペナルティー。

 そのため福岡プレミアムGⅠ第38回レディースチャンピオン(8月7日~)は選考漏れと悔しい思いをしたが、9月の若手レーサーの祭典・桐生プレミアムGⅠ第11回ヤングダービーの出場は決めている。

 今期(5月1日~)は男子相手のレースが続いているため勝率は5・05(8月26日現在)と低迷しているが、8月後半からは女子戦の斡旋は増える。連続A1に向けてこれから快進撃となるか、正念場だ。