• TOP
  • コラム

COLUMNコラム

コラム一覧へ戻る

ビギナーのエンジョイボート挑戦記㉒ 優勝戦的中! 6日間レースを追いかけた成果だ

強さが際立った遠藤エミ選手(©boatrace)

面白さが段違いだった福岡G1「レディースチャンピオン」

 8月7日から12日まで福岡で開催されたGⅠ「レディースチャンピオン」。世はパリ五輪一色だったかもしれないが、僕の頭の中では5つの輪ならぬ6色の舟がグルグルと周回していた。

 それぐらいこの6日間は時間を見つけてはレース、選手をチェックしていたのです。これまでは現場も含めて一期一会的なスタンスで舟券を買っていたのだけど、節間を通してボートレースを見ると、選手の顔と名前、調子なども素人ながらに感じ取れるものがあるから、やはり面白さが段違いだ。

 そんな中で迎えた大一番の優勝戦。前日の準優までの5日間でやはり最もインパクトが大きかったのは1号艇の遠藤エミ選手だ。連日3、4、5コースからでも豪快にマクっていったレースを見ると、腕、機力ともに段違いだと僕でも分かる。これはアタマで鉄板でしょう。

 となると2着以下だが、この日はとにかく1、2、3号艇のスロー勢が強く、4、5、6号艇のダッシュ勢はほぼ出番なし。加えて2号艇の地元・渡辺優美選手もかなりいい舟足を見せていたから、考えれば考えるほど①―②で決まりのような気がしてきた。

 というわけで、勝負の舟券は①―②―③④⑤に500円ずつ。あとは押さえで2、3日目のマクリ差し1着が印象的だった④藤原菜希選手を2着に絡める①―④―②③⑤。

G1初勝利の刑部亜里紗選手(©boatrace)

平川香織選手、刑部亜里紗選手ら多くの選手を覚えたことは大きな〝財産〟

 レースはトップスタートを切った藤原選手が外から攻めるも、遠藤選手が冷静に1マークのターンを決め盤石の逃げ切り態勢。インを差した渡辺選手が2番手で続き、問題の3番手は3艇が並ぶ大接戦だ。2周目の1マークで⑥細川裕子選手が前に出たときは血の気が引く思いがしたが、続く2マークで③桜本あゆみ選手がド根性の大逆転。3連単①②③950円が的中した。あまりのドキドキで心臓が飛び出るかと思った……。

 結局、1日のトータル収支はほぼトントンだったけど、優勝戦が当たったことで開催6日間を追いかけた成果が出たことは本当に良かった。

 そしてそれ以上の成果になったのは今回出場した選手を覚えられたこと。優勝戦の6人はもちろん、GⅠ初勝利の水神祭をあげた平川香織選手、刑部亜里紗選手ら期待の若手を知ることができたのも収穫。今回得た現金以外の“財産”はきっと次回以降も大いに役立ち、夢の万舟へと僕を導いてくれるはずだ。 =つづく

  (森永 淳洋)