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わたしの〝ボートレース愛〟聞いて 飯田あすかさん① ボート彼氏 ただ今、募集中でーす!

アルバイト先の社長さんに連れられ、20歳で平和島へ。「筋がいい」と言われ……

 ボートレースファンの有名人・タレントにインタビューするこのコーナー。今回は飯田あすかさんの登場だ。


 そもそもボートレースを始めるようになったきっかけをつくってくれたのは、アルバイト先の不動産屋の社長さん。大阪から東京に出てきてまだ事務所(浅井企画)に入る前でしたから、10年くらい前になりますね。「飯田です、お世話になります」ってご挨拶したら社長さんがいきなり「飯田、おまえ、ギャンブルやったことあるのか?」って聞くんですよ。当時はまだ何も知らない20歳になったばかりの乙女(笑)。やったことあるわけがないじゃないですか。「よし、俺が全部教えてやる。今日は暇だから今から行くか」って言われて、連れていかれたのが平和島。社長さんのバイクの後ろに乗って行きましたよ、平和島に。何しろボートのボの字も分からないじゃないですか。レースの仕組み、マークシートの書き方から始まって全部社長さんに教えてもらいました。

「1から買えば当たるんだ」って社長さんは言うんだけど、これが当たらない。自分のお給料がどんどん減っていくわけですね(笑)。それでもビギナーズラックもあってか、その日は最終レースまでにちょっとだけプラスになったんです。そうしたら社長さんに「飯田は筋がよさそうだな。平和島劇場行こう」って言われて、そのまま隣の場外発売所に連れていかれたんです。指定席を買ってくれたのはよかったんですけど、俺は用事があるからって途中でいなくなっちゃって(笑)。仕方なく1人でほかのレース場のナイターを夜の9時すぎまでやって帰りました。結局初日は1万円くらいのマイナスだったのかな。

平和島1マーク付近で観戦

勝っても負けても「平和島ひとり30歳」は寂しい

 よかったのか悪かったのか、これが私のボートレース始めでしたけど、何だかよく分からないうちに体中の毛穴という毛穴から汗がドッと出てくるような感じで、すぐにどっぷりハマっちゃいましたね(笑)。当時住んでいた蒲田から平和島って近いので、社長さんには内緒で自転車で通うようになってましたから。

 今は戸田や多摩川、江戸川にも行きます。でも、よく行くのはやっぱり慣れ親しんだ平和島。何しろ私のルーツですからね。行く時はだいたい1人で、1マークの芝生の白いフェンスのところにいますよ。1人だと気楽でいいんですけど、当たっても外れても喜びや悔しさを誰かと共有できないのがちょっと残念かな。

 だから、そんな時には足元を歩いているアリさんに「今のレース、6号艇が来ると信じて買ったんだよ。どう思う?」ってつい話しかけちゃったりしてしまいます。

 自分では当たっても外れてもそれなりに楽しいボート人生ですけど、30歳の独身女性としてはやっぱりちょっと寂しい(笑)。できればボートのことをよく知っていていろいろと教えてくれて、平和島はもちろん一緒に24場回ってくれるボート彼氏ができればうれしいですね。そんな彼氏を募集中ですって書いておいてください、できるだけ大きな活字で目立つようにお願いしますね(笑)。 =つづく

 (清水一利)


▼いいだ・あすか 1994年大阪生まれ。タレント・女優。YouTube「0円になったら終わるゴルフちゃんねるby飯田あすか」が好評。「将来はNHKの朝ドラに出たいです」