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このレース場の攻略法 尼崎 「イン有利」の中で差しレースを探す楽しみ

ダブルゲット!

向かい風ならチャンス

 ボートレース尼崎はインが強いレース場として知られている。その最大の要因はターンマークが一直線に並んでいること。つまり1マークが斜めに振られていないため、インが窮屈にならず逃げやすくなるわけだ。

 ご多分に漏れず、尼崎も舟券戦略では「風」を無視することはできない。春秋は風が弱くイン中心となるものの、夏は甲子園の浜風、冬は山側からの六甲おろしが吹き、いずれも強い向かい風。こうなるとインはスピードに乗りにくくなり「センタープール」の名の通り、3コースから外のマクリ、マクリ差しが決まりやすくなる。

 6月下旬に開催されたSGグランドチャンピオンの決まり手を見る。全72レースのうち、逃げ53回、差し7回、マクリ4回、マクリ差し7回、抜き1回。レースは弱い向かい風の中で行われたが、イン先マイ率74%はさすが尼崎というほかない。SG参戦の実力上位者だけに“取りこぼし”はとくに少なかった。

 それでも差し、マクリ差しが計14回、19%もある。窮屈にならないインはスピードに乗ったまま旋回するため、バックで外に流れやすくなる。そのフトコロをズバッと差されてしまうのだ。

 この法則をもとに、またまた大阪・営業担当のボート君がかっ飛ばした。開催あいさつで施行者を訪問した初日の2R。1号艇の山田康二(36=102期)が圧倒的人気を集めたが、2号艇・寺田祥(45=81期)の差しがサク裂すると読み、②の1着固定から12点。さらに①②③のボックス6点を追加した。

 すると、どうだ。1マークで山田が外へ膨らんだスキを突いて寺田が鮮やかな1番差しを決め、3連単②③①で9560円の高配当。「ダブルゲット~。今夜のビールはサイコーの気分で飲めるぜ」と会心の笑みを浮かべたのだった。