ビギナーのエンジョイボート挑戦記㉓　イチ推しの川井萌選手で高額配当ゲット

川井萌選手©boatrace

浜名湖「オールレディース」優勝戦　一瞬、パニックに

「川井萌ちゃん、見事でしたね」

　８月23日の夜、当連載を担当していただいている日刊ゲンダイのフジタさんからこんなメールが来た。

　この日は浜名湖で開催されていたＧⅢオールレディースの準優勝戦。12Ｒで川井選手が３コースから見事なマクリ差しを決め、自身２度目の優出を決めた日だ。そして、川井選手といえばこの連載で何度も言及してきた、僕が今最も推している女子レーサーだ。

　実はオールレディース開催期間中、おかげさまで別件の仕事で忙しくしており舟券をあまり買えず、決勝の時間帯もちょうど別件と丸かぶり。でも、もはや関係ないです。そんな時のためのテレボートでしょうよ。

　まして浜名湖は川井選手の地元。悲願の初優勝へ追い風がビュンビュンと吹きまくっているのだ。別件の仕事中だからといって、買わないという選択肢などありえない。

　舟券の狙いはもちろん②川井選手の１着固定軸。相手はやはり準優までシリーズリーダーだった③三浦永理選手。

　そして、福井県出身の僕としては福井支部の①今井美亜選手の押さえは絶対だ。ということで②―①③―全の３連単で勝負！

　レースは川井選手がピット離れで遅れるというまさかの展開。何とか３コース進入を主張できたものの、僕はもうこの時点でパニックだ。

やったー、僕史上最高の配当。うれしいー、ありがとう、萌ちゃん！

　だが、ここからの川井選手がすごかった。準優を再現する強烈なマクリ差しをズバリと決めて先頭へ――。

「萌ちゃん！　萌ちゃーん！！」

　３度目の絶叫……は、できなかった。放心したのではない。ちょうど移動の車中で周りに人がいるのに急におじさんが女子の名前を叫びだしたら完全に通報事案である。

　グッとのみ込み、スマホを握りしめて凝視した画面の先は②、①、④の順で決着。３連単６１２０円は僕史上最高の配当だ。川井選手おめでとう！　そして、ありがとう！

　平和島の名物予想屋・金ちゃんの教えに従い、まず女子レーサーを覚え、推しを見つけることを目的に最近は女子戦を中心にチャレンジしていたわけだが、早くもこんなにうれしい成果が出るなんて……。読者の皆さん、ボートレースも「推しの時代」ですよ！　＝つづく

　　（森永　淳洋）