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ビギナーのエンジョイボート挑戦記㉖ 万舟狙って、ここは〝聖人〟にかけてみた

応援せずにはいられなかった松瀬弘美選手(©boatrace)

荒れると読んだ大村「オールレディース」優勝戦

 9月11日の大村オールレディース優勝戦は荒れるのではないかと見ていた。というのも、前日の準優勝戦は3レースすべてで逃げが決まらず波乱の結果。そのため予選上位の選手がそのまま優出したわけではない。ということは、枠番の並びも含めて誰にでもチャンスがあるのではないかと。

 そんな中で僕が注目したのは、54歳のベテラン③松瀬弘美選手だ。

 きっかけは先日配信されたテレボートのメルマガ。松瀬選手はボランティアとして積極的に被災地を訪れ、かつ「何かの役に立つだろう」と重機の免許まで取得したという特集記事が載っていた。熊本での河川氾濫被害では消防団と一緒に現場で訓練を受けて土砂処理作業に携わったそうだ。

 え、松瀬選手って聖人ですか?

被災地で重機ボランティアのベテラン選手

そんなことを思ったタイミングでの優出だっただけに、これは応援せずにはいられない。

 ただ、準優は2艇フライングでの恵まれだったから機力は一枚落ちるか。

 ③アタマ1本ではさすがに無謀かとも思い、尻上がりに調子を上げてきた②浜田亜理沙選手と組み合わせて②③―①②③―①②③④⑤と、手広く12点で勝負した。松瀬選手が1着ならどれで決まっても万舟だ!

 だが、レースは松瀬選手よりもさらに年上の大ベテラン④山川美由紀選手のマクリ一撃が決まり、3連単④①②44・4倍での決着でした。無念。

 ただ、松瀬選手は残念だったけど一時は3番手を追走する奮闘を見せてくれたし、2着の①寺田千恵選手、さらに同日の津GⅠを制した松井繁選手も含めて50代ベテラン勢の底力はすごい! ボートレースに年齢は関係ないですね。

 若手で印象的だったのは10R③門田栞選手。1周目のバック3番手から2マークで⑤高田ひかる選手の外を全速でマクった足にはしびれた。そのおかげで僕も3連単①③⑥25・9倍の好配当を的中! さっそく脳内の「注目の若手リスト」にインプットしたのは言うまでもありません。今後も門田選手には大いに注目していきたい。次回は9月12~17日の宮島プリンセスカップにロックオン。ここには遠藤エミ選手、守屋美穂選手らトップレーサーに加えて、イチオシの川井萌選手も出場。これは面白くなりそうです! =つづく

  (森永淳洋)