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コラム一覧へ戻る公開日
2024年10月17日
16:55
更新日
2024年10月17日
17:03
ビギナーのエンジョイボート挑戦記㉙ うーん、女子戦も難しい

遠藤エミ選手(©boatrace)
「3強で決まり」「今回は簡単」の優勝戦が大波乱
前回9月の児島GⅢオールレディースではV候補筆頭の守屋美穂選手がまさかの予選落ち。地元の女子戦では実に12年7カ月ぶりのことだったという。そもそも抽選制だから毎回良いモーターを引けるとは限らないし、初日ドリーム戦で転覆という不運もあった。それでも守屋選手ほどのトップレーサーが準優勝戦にも残れないというのは、初心者の僕としてはボートレースの怖さ、難しさをあらためて知る“大事件”でもあったのです。
一方、10月5日に優勝戦を迎えた津のヴィーナスシリーズ第14戦では、今年の女子で賞金獲得額1位の遠藤エミ選手、同2位の浜田亜理沙選手が順当に予選を突破し、準優勝戦も1号艇で1着通過。さすがの実力を見せつけた。
そして、その2人を上回る成績で優勝戦ポールポジションを手にしたのは藤原菜希選手。今季の勝率はこの時点で7・2台と遠藤、浜田の2トップとも互角の好成績。いわば女子を代表する実力派が1~3枠に並んでのガチンコ勝負なのだ。もはや3連単①②③のBOX6点を買えばほぼ当たったも同然。うん、今回は簡単ですね!

浜田亜理沙選手(©boatrace)
勝負事に「ほぼ当たる」なんて言葉はない
でも、ふとひらめいてしまった。
そんなに簡単なら1点買いで仕留めたらカッコいいのではないか――というスケベ心が。やっぱり読者の皆さんには「こいつ、なかなかやるじゃん」って思われたいじゃないですか。
というわけで再検討した結果、節間や準優後の選手インタビューで手応えが良さそうだったのは①藤原選手、③浜田選手、②遠藤選手の順。オッズも8倍程度だから1点勝負をするには良い線でしょう。ヨシッ、3連単①③②で決まりだ。
レースは①藤原選手のダッシュがいい感じ。よしよし。だけど、え、②と③が遅い。そして物凄い勢いで外から襲ってきたのがコンマ06のトップスタートを切ったカド④の山下友貴選手。そのまま豪快マクリでインの3強をなぎ倒し、お見事すぎる優勝を飾ったのだった。2着には展開を突いた⑤中川りな選手が浮上し、3着にはどうにか踏ん張った②遠藤選手。
まさかの3連単④⑤②は、6万7390円の大万舟券決着だ。どひゃ~!
いや、そうですよね、勝負事に「ほぼ当たる」なんて言葉はない。前回の児島に続いて、また別の意味でボートレースの怖さ、難しさを知った今回の津ヴィーナスシリーズでした。トホホ。 =つづく
(森永淳洋)