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イチ押し ツヨカワ女子レーサー 川井萌選手 22歳 早くもA1入りが視野に

©boatrace

デビュー戦でトップスタート・転覆と大器の片鱗⁉

 名前の通り、愛くるしいルックスで人気急上昇の川井萌(127期・静岡支部・22歳)。

 父は元競輪選手の川井琢也(2012年11月22日付で引退)。高校(静岡農業高校)1年の時に家族と浜名湖ボートに出かけ、迫力あるレースを目の当たりにし「カッコいい」と一目ぼれ。「人生を変えた日になった」と、この時にボートレーサーになる決意を固めた。

 高校を中退し3度目の受験で合格。1年間の厳しい訓練を乗り越え20年9月に晴れて卒業した。

 デビュー戦は11月24日の浜名湖4R。大外からコンマ05のトップスタートを決めるも転覆。いきなりプロの厳しい洗礼を受けるも、“大器”の片鱗を見せてくれた。期が変わった翌年の5月14日の丸亀第2Rで待望のプロ初勝利。これを境に成績も確実に上向き22年前期(対象期間=21年5~10月)は4勝をマークしB1級に昇級した。

 22年2月の桐生GⅡ第6回レディースオールスターにファン投票45位で選出。このことからも人気のほどがうかがえる。

 予選は5戦し6着4本と散々だったが、5日目の一般戦2RではGⅡ初勝利を飾った。

 その後も勝率を順調に伸ばし、23年の蒲郡第7回レディースオールスターでは9戦2勝、2着2本と健闘した。

 そして、今年1月からはA2に昇級。次代を担うスター候補選手のフレッシュルーキー(登録5年以内で各レース場推薦2人以内)にも選出と勢いは加速するかに見えた。

 ところが2月初めの児島オール女子戦の準優でF。5月の宮島第9回レディースオールスターを除外となり、勝率も伸ばせず4・73。7月からはB1級に逆戻り。ペナルティーとして休み明け後3カ月間女子戦は除外された。

 男子相手のレースが続いたが、全くめげず4月下旬から8節間、崩れることなく乗り切った。

 女子戦に復帰した7月下旬の津は優出を逃したものの11戦6勝の大暴れ。さらに8月の浜名湖では、昨年9月の浜名湖以来2度目の優出を決め、3コースから鮮やかなマクリ差し。待望の初優勝を地元で飾り、今期の勝率を6・29まで伸ばしA1のボーダー(6・20)を上回る。

 次走、期末最終戦は尼崎ヴィーナスシリーズ(10月26~31日)。初のA1昇級へ全力で臨む。