演歌歌手　浜博也さん③　競馬で負けてヤケクソで買った②④⑤の８万円舟券

舟券歴40年。いまは１日20レース。多摩川なら①か⑤。平和島なら①②④を狙う

　それまでは舟券は本場で買っていたけど、コロナになってガラッと変わりましたね。スマホで毎日買うようになった。モーニングは嫌いなので、通常開催のデーレースかスタートが昼過ぎからのサマータイムレースをやって、ナイターに突入して１日20レースくらい。とくに音楽の世界はコロナでコンサートやライブがなくなったので、居ながらにしてやれるテレボートにハマりましたね。

　例えば、１レースに２０００円として全部外れたら、７、８万円になります。そんなことも何度かありました。でも、時にはヒットがある。その日は競馬で負けて、ヤケクソ気分で平和島の12Ｒを買ったら……。３連単②④⑤が配当８万４２５０円。これまでの最高配当でした。

　１００円が８万４２５０円です。以前なら２連単を一目１０００円買っていたのが、３連単の今は１００円で十分。帯封を取る人は１０００円の配当に10万円入れたり、５０００円のところを２万円買ったりしますが、それで外れ続けたらアッという間に何十万も溶かすことになる。そんな勝負をしてたら、パンクするのも早い。今は１００円ずつ買って５万、６万になればいいと思っています。

　それでも、つい一獲千金を狙いたくなるんですよね。ネットの予想屋さんに教えてもらって舟券を買ったこともあります。１レース３点予想です。惜しかったレースがあります。⑤の頭で①の３着付け、２着は②③④の３艇。１点１万円で３万円。１周１マークを回った時は⑤③①態勢。買った目はどれも万シュウ、⑤③①は１万８０００円です。来たら帯封、１８０万円！　ところが、③は２マークで①に抜かれ、⑤①③、これも万シュウでした。アツかった！

　これまで出かけたレース場は戸田、平和島、多摩川、浜名湖、丸亀、宮島です。丸亀は仕事のついでですけど、遠くまで行ってボロ負けでした。主戦場は戸田、平和島、多摩川です。

　多摩川はつねに万シュウが３本くらい出ます。イン①が来ない時は本当に来ない、絡まない。そういう時は⑤からとか。買うなら⑤全全。④⑤⑥のボックスも来たりしますね。平和島の出目は猪木の「１２３ダー」の①②③の絡みよりも、①②④が多い。①が逃げて③がマクると、③が飛んで①に続いた②と④で決まるパターン。それから①から全全、３着⑥で取ったことも多いです。

２０２１年のＳＧオーシャンカップ優勝の濱野谷選手

前から読んでも後ろから読んでも「予想は嘘よ」

　戸田はスタンドに行くのに反対側から戸田公園大橋を渡って行きます。橋から向こうがスタートの方向、手前は１マークでブイを正面に見ることができます。そのブイが日によって位置が違っているんですよ。ブイが６コース寄り、スタンド側に曲がっていたら、インは旋回するのがキツイからアウトが来て荒れる。

　ブイの位置は見ておいた方がいいと思います。

　戸田は最初に行ったレース場だから、予想屋さんは今もみんな友だちです。エンジンの具合や選手の好不調を教えてもらっています。でも、「予想は嘘よ」。ひらがなにすると、「よそうはうそよ」。前から読んでも後ろから読んでも「よそうはうそよ」ですからね（笑）。

　ちなみに、関東では江戸川に行ったことがありません。あの水面は河川に作った、潮の流れが影響する特別な水面。変な荒れ方をする。先頭を走っていたのに３着に落ちるとか。手を出せないですね。

　選手では峰竜太はインの①の時は買わない。インの時に買うなら２着づけ。②①全と③①全の８点買いです。峰は④⑤⑥のアウトでも１着で来るのに、インだとダメだったりするんですよ。あんなに強いのに不思議です。

　好きなのは東京の濱野谷憲吾。やっぱり実績がすごいもの。戸田のダービーは残念だったけど、またビッグレースを取ってほしいよね。　＝おわり

　（聞き手＝峯田淳）

▽はま・ひろや　１９６２年、山形県生まれ。８２年「鶴岡雅義と東京ロマンチカ」３代目ボーカルとしてデビュー、９４年からソロ活動。今年８月に新曲「ヒトリヨガリ」をリリース。