ビギナーのエンジョイボート挑戦記㉜　「日刊ゲンダイ杯」最終日　お目当ての女子戦。狙いはマクリの山下夏鈴選手だ

山下夏鈴選手　©boatrace

うん？　勝負レースを間違えたか……

１０月２１日の多摩川「日刊ゲンダイ杯」最終日。まずは第５Ｒで師匠・清水記者の買い目通り①⑥④２５６０円を的中し、最高のスタートを決めた。

　この勢いで連勝を決めたい第６Ｒは出場選手全員が女子レーサーという組み合わせ。ここ数カ月、女子戦に的をしぼって追いかけていた僕としてはこの第６Ｒこそが、この日一番の勝負レースだったのだ。

　狙いをつけたのは④山下夏鈴選手。彼女の特徴といえば、何といっても「夏鈴砲」と呼ばれている迫力満点のマクリ。実際に僕も舟券を粉砕されてしまい、身をもってその破壊力を知ったのだ。そして「山下選手が外枠に入ったときにはぜひ狙ってみたい」と常々思っていたのだけど、それがズバリ、今日この日というわけだ。得意のマクリを決めるのにカド４コースは絶好でしょう。

　相手は今期好調の②前田紗希選手、そしてヤングダービーにも出場した期待のホープ⑥西橋奈未選手も外せない。舟券の買い目は３連単④―②⑥―①②③⑥の合計６点で決まりだ。

　レースは期待通りに④山下選手がトップスタートを切ると、そのまま一気にインのスロー勢をのみ込みながらマクって行く。夏鈴砲が出た！

「夏鈴ちゃん、夏鈴ちゃん！！」

　おじさんも大興奮、大絶叫である。

　だけど、え、ちょっと待って。インからさらに勢いよく差してきたのは⑥西橋選手だ。バックでもスピードに乗った強烈な伸び。「西橋さん、そんなに伸びないでぇ～」という願いもむなしく、１周２マークでは山下選手を完全に突き放してしまった。あぁ～……。

　福井県出身の僕としては福井支部を代表する選手になるであろう西橋選手のことは猛烈に応援しているのだけど、今回ばかりは２着までで止まってほしかった。

　結局、３連単⑥④③は７６３０円。④⑥③でも62倍の高配当だった。くそー。

　ちなみに山下選手は午前中の第２Ｒにも出走しており、なんと５号艇から男子選手をなぎ倒して見事に１着。２万円を超える万舟券の主役となっていた！

　この日、山下選手をアタマで買うなら６Ｒではなく２Ｒだったのだ。そう、西橋選手は何も悪くない。早起きできずにノソノソと“午後出勤”をした僕がダメダメだっただけだ。ガクッ……。皆さん、早起きは三文の徳ですよ。　＝つづく

　（森永淳洋）