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ビギナーのエンジョイボート挑戦記㉝ またリベンジ失敗。人生の厳しさを教えてくれる「日刊ゲンダイ杯」

夕日の中の12R優勝戦のスタート風景

裏の狙い目②ー①ー③④⑤。2周1マークまでデキていたはずが、何で⑥が……⁉

 10月21日に多摩川で開催された「日刊ゲンダイ杯」最終日もいよいよ大詰め。10、11、12Rを残すのみとなった。

 ここまでの戦績は5R2560円的中、6、7Rはハズレだったが、8R1410円、9R2950円と連続的中。まさに一進一退の攻防だ。

 収支はほんのちょっとだけプラス。大きく浮くためにも3連勝を是が非でも決めたい。そんな勝負の10Rは実績・節間の成績ともに格上の①柳沢一選手、②今泉友吾選手の組み合わせが強力。2連単①②でなんと1・5倍、3連単の1番人気は①②④で3・7倍という鉄板人気だ。

 僕もまずは①―②―③④⑤を購入。といっても、この組み合わせは当たっても元が返ってくればOKくらいの気持ち。裏の狙い目は②アタマの②―①―③④⑤なのだ。

 今泉選手といえば、当連載でもつい最近触れた富樫麗加選手の旦那さん。推しレーサーの旦那ならば、やっぱり応援しないわけにはいかないでしょう!

 レースは期待通り②今泉選手が1マークで鋭い差しをねじ込み、2マーク旋回で先頭へ。ヨシッ、やった。2番手には①が続いており、離れた3番手も⑤、③が競っている。これは決まったゾ!

「あぁ~、そんなぁ……!」

 ①②④で大勝負にいった日刊ゲンダイのフジタさんが大絶叫を上げている隣で、「フフフ、実は僕、②アタマで買っているんですよ」と渾身のドヤ顔を見せつける僕。勝利の余韻に浸りつつ、水面に目を戻すと、うん?あれ? 3番手を走っているのは⑥? なんだ、何が起きたんだ?

 状況をまったくのみ込めないまま②①⑥で決着し、配当は9150円の高配当。意味が分からん。

 レース後のVTRを見ると、競っていた⑤と③が2周1マークで外に膨れてしまい、ポッカリとあいたインを突いた紅一点・渡辺千草選手の⑥が浮上するという流れ。ドヤ顔をするためにちょっと目を離した隙に、そんなことが起きていたわけだ。ぐぬぬ。

 この敗戦大ショックが尾を引き、続く11R(①③④650円)、そして優勝戦(①⑤④7730円)もハズレ。3連敗で収支は当然マイナス。同じくスッカラカンに終わったフジタさんとともにおじさん2人、うなだれながら肩を並べて帰途に就いたのだった。

 これにて2度目のリベンジも失敗。日刊ゲンダイ杯は人生の厳しさを教えてくれます。グスン。 =つづく

  (森永淳洋)