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イチ押し ツヨカワ女子レーサー 勝浦真帆選手 28歳 スタート力ではい上がった美人レーサー

©boatrace

コンマ01で10年目の初優勝

 苦節10年。スタート力は女子レーサーの中でもトップレベルの勝浦真帆(116期・岡山支部・28歳)が10回目の優出でついに栄冠を手にした。

 10月下旬の蒲郡ヴィーナスシリーズ第15戦。持ち前のスタート力と強力な伸びで優勝戦1号艇をゲットし、本番もインからコンマ01のスタートを決め、うれしい初優勝を飾った。

 これで吹っ切れたのか、続く三国と多摩川でも優出を決め、いま乗りに乗っている一人だ。

 美人レーサーとして早くから注目を集めていたが、なかなか成績が上がらずB1級に低迷。それでもファン投票で選ばれるGⅡレディースオールスターには2019年の第3回から今年の8回大会まで6年連続で出場。いかに人気があるかがうかがえる。

 私立岡山県美作高校3年の時にボートレーサーの試験を受験し一発で合格。15年3月に116期生として選手登録。5月の児島でデビューした。

 師匠は当時A1レーサーとして活躍していた同支部の小畑実成(57期)。師匠からは「外からのレースでA級になれ」と言われ、その言葉を忠実に守りダッシュ戦に専念した。

 初めてスローに入ったのはデビュー3年目の17年3月5日の大村7Rの3コース。結果はなにもできず6着。18年1月11日の大村では初優出し2号艇。慣れない2コースのためスタートで大きく遅れ5着。

 初のイン戦は18年4月29日の尼崎1R。ここはしっかり逃げて1着をもぎ取った。これを境にダッシュ戦は卒業。枠番に忠実なコース取りで成績を着実に上げてきた。

 スタート力には定評があり、23年前期の平均スタートはコンマ12、後期はコンマ13とキレキレの踏み込みだ。今年も平均スタートはコンマ15と女子ではかなり速い。しかもFは10年間で7本と少ないのが特徴だ。

 そして前期(対象期間5月1日~10月31日)は5・99の勝率をマーク。来期(25年1月~)からは初のA2に昇級する。

 休みの日はスポーツジムなどに通ってトレーニング。体重管理には常に気をつけている。

 またインスタグラムやX(旧ツイッター)も頻繁に利用し、インスタでは趣味の旅行やゴルフを、Xではレースの感想などを投稿している。

 終わったばかりの多摩川(13~18日)のヴィーナスシリーズ第17戦も1着5回、2着1回、3着1回と大躍動。A1に向けての戦いが始まっている。