ボートレース尼崎の女子戦、元アイドルで元競輪選手の日野未来が分析

ピンクルちゃんと写真に納まる日野未来

独自の視点でこん身の大会展望

　ボートレース尼崎で12月７日（日）から12日（金）まで「ヴィーナスシリーズ第18戦　尼崎プリンセスカップ」が開催される。ベテランから若手まで、女子レーサーたちの意地とプライドが激突。迫力満点、楽しみ満載、胸躍るシリーズとなっている。その決戦の行方を元グラビアアイドル＆元ガールズ競輪レーサーの日野未来が占った。

貫禄が出てきた鎌倉涼

鎌倉涼が大きな自信をつかんだ

　ボートレースファン、ボートレース尼崎ファンのみなさん、こんにちは。今回、ご縁があって尼崎で開催される女子戦を展望することになり、私なりに以下の４選手を取り上げさせていただきました。ご参考になれば幸いです。

　まずは大阪支部の鎌倉涼選手。今節はレーサーとして、ひと回り大きくなった姿で参戦することでしょう。その根拠は、８月の浜名湖ＰＧ１レディースチャンピオン。Ｇ１に挑戦し続け、優出すること５度目でついに悲願のタイトルを獲得したからです。１号艇のプレッシャーも何のその。大会３連覇を狙った２号艇・遠藤エミ選手の猛烈な追い上げを退けての戴冠ですから、大きな財産となったはずです。今回のヴィーナスシリーズ戦は自信を深めて臨むだけに、必ずいい結果をもたらすでしょう。

　しかも、尼崎は相性がいい水面です。直近の出走となった３月のＧ３オールレディースでは、10走して８回も舟券にからみました。そして優出２着ですから、いいイメージで走れることは間違いありません。

　私もそうでした。１周３３５メートルの千葉の松戸競輪場。私は逃げが決まりやすい短走路の３３バンクと相性がいいので、よく逃げ切り勝ちを収めていました。ファンの方も「未来ちゃんは松戸が好きだからな」と言って追いかけてくれましたし、そうしたことも走る上での自信になったものです。鎌倉選手も絶対にやってくれるでしょう。

地元で気合を入れる武井莉里佳

武井莉里佳が地元で奮闘

　続いて地元・兵庫支部の武井里佳選手。まだデビューして6年目。ここ、地元尼崎で力を発揮するタイプかと思います。2021年6月にデビュー。新人だから仕方がないんだけど、しばらくは5、6コースばかり。着順も舟券にからむことは皆無に近かったけど、12月に地元でデビュー77走目にして5コースから初1着を取って水神祭。3連単の配当は27万2950円のビッグな配当でした。今年は２月の浜名湖ＰＧ１スピードクイーンメモリアルで活躍されましたし、５月のとこなめＧ２レディースオールスターでも存在感を示しましたね。

　私は奈良競輪場の地元戦になると、プレッシャーを感じていたものです。「ファンの期待に応えなきや」と思って力んでしまい、結果につながらないことも多かった。でも、武井選手なら、地元ファンの声援をエネルギーに変えて走ってくれるに違いありません。今節も期待しちゃいます！

笑顔満開の土屋南

土屋南が長期ブランクを一蹴

　そして岡山支部の土屋南選手。２０２４年９月から今年10月まで産休だったんですけど、戸田での一般戦は１年間のブランクを感じさせず、これが復帰戦とは思えないほど強かった。４コースから差して１着、２と３コースからマクって１着、そして６コースからマクリ差して１着を取り、２万２０００円台の大穴をあけたり……。結局、４日間開催で６走し、１着が４本ですからね。今シリーズで人気の薄いレースがあれば、高配当を期待して土屋選手を狙ってみても面白いかもしれませんよ。

試練を乗り越えたい田中博子

田中博子を心から応援したい

　最後に福岡支部の田中博子選手。２０１７年にデビューしてまだ１度も優勝がないＢ２の選手ですけど、私は田中選手をぜひ取り上げたかった。なぜなら今期の勝率は２・22。このままだと引退勧告を受けてしまいかねない立場にあるからです。

　私もデビューしてからなかなか勝てず、悩みました。先輩たちの走りについていけず、点数を取るのにホント、苦しみました。競走得点が低いままなら、ユニホームを脱がないといけないから必死でしたね。だから同じような状況の選手には心からエールを送り、応援したいんです。田中選手、ぜひ頑張ってボートレーサーを続けてください。

屋外ステージイベント

イベント盛りだくさん

　今回のスペシャルステージでは元日向坂46の佐々木久美さんのトークショーが行われます。

アイドルとしてもモデルとしても活躍された佐々木さんは可愛くてスタイル抜群ですよ。

　SKE48さんのスペシャルライブも楽しみです。

尼崎の屋外ステージは距離が近くてライブの臨場感がとても楽しめるんです。いっぱい声出してＳＫＥ48のライブで盛り上がって水面で推し選手に声援を送ってね！

ファミリーイベント

クリスマスパーティー

クリスマスフードカーのごはんを楽しみながらボートレースを楽しんじゃったり。最高～！

さあ、師走の尼崎で展開されるヴィーナスたちの奮闘を思う存分楽しみましょう――。

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レースを観戦する日野未来

プロフィル

♦ひの・みらい　１９９３年１月生まれ、大分県出身。アイドルグループ「ＨＲ」のメンバーとしてデビューし、２０１７年に１１４期生で競輪学校に入学。18年７月に奈良競輪場でデビュー、通算１３９勝。今年６月に引退後はフリーのタレントとして活躍。推しのボートレーサーは岡山支部の藤原碧生。